きらめく星たち 高く昇る冬の満月

高く昇った月=11月22日、大田市の三瓶山北の原で撮影(さつえい)
 25日前後に頭上高く照らすよ

 月の形は日に日に変わっていきます。でも、変わるのはそれだけではありません。例えば、月が昇(のぼ)る高さも日ごとに変化していることに気付いていましたか。

 太陽も昇る高さが変わっていきます。昼に南に来たときの太陽の高さは季節によって違(ちが)います。まもなく12月22日に冬至(とうじ)を迎(むか)えますが、その日は真昼でも太陽が低くしか昇りませんね。逆(ぎゃく)に夏至(げし)では太陽は頭上近くの高いところまで昇ります。このように、太陽の昇る高さは1年を通して変化します。

 月はこの変化がもっと速く、1か月ほどの周期になっています。月が南に来たときに見える高さは、日を追ってどんどん変わっていくのです。

 月と太陽は空の同じようなところを通ります。月が太陽のすぐ近くにあるときは新月(しんげつ)で、見ることはできませんが、冬の昼間だと、南の空の低いところに出ていることになります。それから約2週間後、月は太陽の反対側に移り、満月になります。反対ということは、真夜中に南の空に来て、さらに高さも逆になってたいへん高いところに見えます。

 要するに、冬の満月は夏の太陽とほぼ同じ高い位置に、また、夏の満月は冬の太陽とほぼ同じ低い位置に昇ると覚えてください。

 今月は25日が満月です。その前後の夜中、頭の真上(まうえ)あたりから明るい月が地上を照らすことでしょう。その光は、短くてはっきりとした物の影(かげ)を作るはずです。こんな冬の満月を意識(いしき)して見たとき、みなさんはどんな感想を持つでしょうか。

 なお、形や高さ以外にも、月について日に日に変化していることはいくつかあります。月の様子を何日も観察するとわかりますよ。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2015年12月16日 無断転載禁止

こども新聞