論語(ろんご)で温故知新(おんこちしん)(14)


【訳(やく)】

 先生(孔子(こうし))が言われた。「自分にとって、プラスになる友だちと、マイナスになる友だちがいるよ。正直な友・真心(まごころ)のある誠実(せいじつ)な友・よくものを知っている友はプラスになる友だちだよ」


あなたにプラスになる友とは?

 昔も今も、友だちは心の支(ささ)えとなったり、悩(なや)みの種となったりします。同じ友だちでも、時と場合によって大きく違(ちが)ってきます。

 友だちは、今後の自分を決めることもあります。


 ◆益者三友(えきしゃさんゆう)◆

 小学校高学年から中学校の生徒たちに「プラスになる友だちとは?」と聞いてみました。

 「何でも話し合える友・たくさん話す友・競(きそ)い合える友・一緒(いっしょ)にいて楽しい友・気が楽になる友・いろんなことを教えてくれる友・直言(ちょくげん)してくれる友」ということでした。まさに「直(なお)き友」・「諒(まこと)の友」「多聞(たぶん)の友」という論語の教えが、そのまま子どもたちの言葉として聞かれました。


 ◆直(なお)き友◆

 昔、藩校(はんこう)(武士(ぶし)の子どもたちを教育する学校)において、「大切な友だちの過(あやま)ちは、思いやりの心を持って直言(遠慮(えんりょ)せずに自分の信ずるところを言う)すべし!」と教えられました。まさにサムライの心です。


 ◆諒(まこと)の友◆

 安心して話せるし、真心を持って聞いてくれる友を諒の友といいます。このような友が一人でもいると、いつも心が安らかですね。そして、うれしいことや、つらいことをともに分かち合える一生の親友となることでしょう。


 ◆多聞(たぶん)の友◆

 いろいろなことを知っている友を多聞の友といいます。おそらく、たくさんの本を読んだり聞いたりして、いろいろなことに興味(きょうみ)を持つ人でしょう。多聞の友は自分の知らない世界を見せてくれます。そして新しい自分を作るきっかけを与(あた)えてくれます。

 さて、あなたのまわりにいる益者となる友はどのタイプかな? きっといるはずだよ。

  (私塾(しじゅく)「尚風館(しょうふうかん)」講師・小倉雅介(おぐらまさすけ))

2015年5月13日 無断転載禁止

こども新聞