論語(ろんご)で温故知新(おんこちしん)(17)


【訳(やく)】

 先生(孔子(こうし))は四つのことを断(た)ち切って、自分を磨(みが)き高められた。一つめは自分勝手を避(さ)けること。二つめは無理を押(お)し通そうとしないこと。三つめは頑固(がんこ)にならない。四つめは自分中心の主張(しゅちょう)は控(ひか)えること。


性格(せいかく)を改善(かいぜん)する四つのポイント

 人はだれでも良いところと嫌(いや)なところを半分ずつ持っています。しかし、良いところはあまり目立ちません。逆(ぎゃく)に、嫌なところはとても目立つものです。孔子は自分の性格(せいかく)を改善(かいぜん)するために、四つのことを考えました。


 ◆変わるために◆

 ★意(い)…自分勝手な心

 ★必(ひつ)…無理押し

 ★固(こ)…頑(かたく)なに頑固

 ★我(が)…我を張(は)る

 『・自分さえ良ければいい・目的のためなら何でもありだ・人の言うことは聞かない・絶対(ぜったい)に自分の意見は通してみせる』この四つは別々にある性格ではなく、元(もと)のところではつながっているのです。もし、こんな人間になってしまったら、どうなるでしょう? 考えたくないですね。 

 しかし、実際(じっさい)には誰(だれ)にもあります。ただ、自分では気が付かないだけです。こんな時、「どうしてうまくいかないだろう?」「まわりの人の心が離(はな)れている」「どうして分かってくれない」ということを感じます。君子(くんし)といわれた孔子でも、若い頃(ころ)には随分悩(ずいぶんなや)んだようです。


 ◆自分が変わる◆

 人の失敗や欠点はよく見えます。しかし、自分のことは、あまり気付きません。だから、自分が変わるということは大変難(むずか)しいことなのです。では、どうすれば変わることができるか?

 論語では「反省(はんせい)」を大事にしています。反省の仕方によってその人の成長はいろいろです。

 すなわち、失敗や欠点があるから反省をして、直そうと努力をします。自分の欠点に気が付くということは、すばらしいことですね。

 それでは、変わるために、どこをどうすればよいか? それには、今日の章句(しょうく)を思い出してみるといいですね。「ああ、そうか」と気が付くと思いますよ。

  (私塾(しじゅく)「尚風館(しょうふうかん)」講師・小倉雅介(おぐらまさすけ))

2015年6月24日 無断転載禁止

こども新聞