メルボルン発全豪日記 雨に落胆待っていた光

試合終了後に開いた屋根の間から夏の陽光が差すマーガレット・コート・アリーナ=メルボルン
 「朝起きて落胆した」。2回戦突破を決めた後の記者会見で、錦織圭選手はこう振り返った。第3日は朝から雨だった。

 気温40度以上で延期されるルールがある一方、この日のように20度そこそこの肌寒さの中でも行われる真夏の全豪オープン。体調管理に加え、天候次第で想定していた戦い方が変わる難しさがある。

 雨の日、センターコートのロッド・レーバー・アリーナなど三つのビッグアリーナは屋根が閉じる。屋根のない、他の13の屋外コートは、雨がやむまで試合開始が遅れ、選手たちは試合を待つ間、集中力を保つ大変さがある。

 初戦から屋根付きコートで試合が組まれている錦織選手は、さすが第7シード。だが、ストローカーにとって、屋外から屋内への条件変更は、トスアップで風の影響を受けず打ちやすくなるサーブで押され、相手を勢いづかせてしまう懸念がより大きくなる。

 結果は快勝。「落胆」が杞憂(きゆう)に終わった試合後、錦織選手のベンチ側から屋根が開き、光が降り注いだ。上位シード選手との戦いを控え、夏の日差しと猛暑から体力消耗を抑えてくれた雨は上がっていた。

2016年1月21日 無断転載禁止

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