ケイ逆境で底力 全豪19勝 日本勢最多タイ

【男子シングルス3回戦】ギリェルモ・ガルシアロペスを破り、4回戦進出を決めた錦織圭=メルボルン(共同)
【メルボルン=本紙特派員・鹿島波子】テニスの全豪オープン第5日は22日、メルボルンで行われ、シングルス3回戦で男子第7シードの錦織圭(日清食品)が第26シードのギリェルモ・ガルシアロペス(スペイン)を7―5、2―6、6―3、6―4で下し、5年連続で4回戦に進んだ。全豪通算19勝目で、女子の杉山愛と並んで日本勢最多となった。

 錦織は初のシード選手との対戦。相手の攻撃的なプレーに苦しみ、第2セットで今大会初めてセットを失ったものの、第3セットはストロークで流れを取り戻し、第4セットは精度を上げたサーブで押し切った。

 2年連続3度目の8強入りを懸けた4回戦は第9シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)と戦う。過去は錦織の4勝2敗。前回は昨年6月の全仏オープン準々決勝で敗れている。


 後半修正果敢に攻撃

 初めて先にブレークを許した。右手首の痛みが出て、セットも落とした。今大会一番のタフな試合で、錦織圭は、押されては押し返して難敵を退け、安堵(あんど)の息を吐いた。

 過去2戦2勝の相手はリスクを負って攻めてきた。「がつがつ打ってくるのは予想していなかった」。回転の少ない、フラットなボールのカウンターに受け身になった。

 競り合いをものにした第1セット後にはトレーナーを呼び「少し痛みがあった」という右手首のテーピングを巻き直した。続くセットを失い、スタンドから「錦織コール」が起こる中、集中力を高めた。

 「もうちょっと打っていこう」

 重心の低い、安定したショットがこれで戻るのがトッププレーヤー。相手のサーブの精度が落ちた隙を逃さず、果敢にネットに付き、鋭いリターンでミスを誘った。

 さらに、第4セットは第1サーブ成功率84%と、前のセットの40%から飛躍的に高めた。「やっと脚を使えた」。時速150~190キロ台の緩急をつけた打球はセンター、ワイドで弾み、ポイントを重ねた。

 「グランドスラムは2週間続く。悪いときでも違うところで捉えるようにしたい」。厳しい戦いで磨かれた修正力は、勝負の第2週の武器となる。

2016年1月23日 無断転載禁止

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