錦織エンジン全開 全豪20勝、日本勢最多

【男子シングルス4回戦】リターンする錦織圭=メルボルン(共同)
 【メルボルン=本紙特派員・鹿島波子】テニスの全豪オープン第7日は24日、メルボルンで行われ、男子シングルス4回戦で第7シードの錦織圭(日清食品)が第9シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を6-4、6-2、6-4で下し、2年連続3度目のベスト8進出を決めた。日本男子として1932年の佐藤次郎以来84年ぶりの準決勝進出を懸けて、準々決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と激突する。


バック突き宿敵圧倒

 攻撃テニスのエンジンがかかってきた。安定感のあるストローク、精度を増したサーブで、錦織圭が昨年6月の全仏オープン準々決勝で屈したジョーウィルフリード・ツォンガを一蹴。余力十分で、全豪3度目のベスト8に駒を進めた。

 一度乗せると厄介なパワーテニスにどう対抗するか。敗れた全仏はツォンガの得意とするフォアで戦いを挑み、勢いづかせた。

 弱点はバックサイド。この日は徹底して突き、相手フォアサイドにスペースをつくり出した。圧巻は最初にブレークした第1セット第3ゲームの30-15からベースラインで打ち合った、17本のラリーだ。

 執拗(しつよう)なバック攻撃にたまらず回り込んだツォンガのフォアが2本続いたところで、初めてフォアのサイドライン際へバックのスライス。返球に、腰から回転させた、コンパクトなフォアのダウンザラインが相手コートを深くえぐり、攻勢を加速させた。

 「苦手なところを攻めることができて、作戦もよかった」

 2012年の全豪4回戦で錦織はツォンガをフルセットの末に破り四大大会で初めて8強入り。当時の世界ランキングはツォンガ6位、錦織26位だった。

 進化を感じさせる快勝でいよいよエンジン全開。真っ向勝負だけではない、我慢と柔軟性を備えた攻撃テニスで王者ノバク・ジョコビッチに挑む。

2016年1月25日 無断転載禁止

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