錦織4強の壁厚く 全豪テニス

【男子シングルス準々決勝】サーブを放つ錦織圭=メルボルン(共同)
 【メルボルン=本紙特派員・鹿島波子】テニスの全豪オープン第9日は26日、メルボルンで行われ、男子シングルス準々決勝で、第7シードの錦織圭(日清食品)は、第1シードの前回覇者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3-6、2-6、4-6で完敗した。日本男子では1932年の佐藤次郎以来84年ぶりの準決勝進出を逃した。


最強王者にストレート負け ミス連発、主導権握れず

 王者は王者だった。錦織圭は今大会初のセンターコートで前回覇者のノバク・ジョコビッチに完敗。深く厳しいショットでベースラインにくぎ付けにされ、本来の攻撃を封じられてミスを重ねた。全豪では3度目の準々決勝。王者の厚い壁に阻まれ、頂点を狙う進撃が止まった。

 4試合中3試合をストレートで勝ち上がり、コンディションは万全だった。「挑戦者なので思い切ってできる」。昨年11月のATPツアー・ファイナルで喫した1-6、1-6の惨敗のショックを振り払う準備はできていた。

 「無理をしてリスクを負うようなことはしない」と冷静に、勝機を探ろうとしていた。ダンテ・ボティーニ・コーチは「安定したプレーをし、集中して主導権も握らないといけない」と勝利の条件を挙げた。

 しかし、4回戦までとは相手も自分も、ショットの質が違った。錦織が悔やんだのが第1セット、2―3で迎えたサービスゲーム。40―0としながら、ショットを制御できずに5連続でポイントを落として初のブレークを許した。「あのゲームを落としてからミスが出だした」。リスクを負ってでも、攻めなくてはならなくなった。

 付け入る隙はあった。相手は第1セットの第1サーブ成功率が、48%と半分以下だった。しかし、ライン際深くではずみ、サイドでは逃げていく巧みな第2サーブで逆に押し込まれた。

 第2セットは5度握ったブレークポイントを全てしのがれ、ミスの数は相手の9本に対して22本。「ミスをしすぎた。ふがいない」。主導権を握れず、前後、左右に振っても追い付くフットワークが支える王者の「鉄壁」を崩せなかった。

2016年1月27日 無断転載禁止

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