きらめく星 冬の1等星

冬の夜空に見られる7つの1等星=2015年12月19日、大田市の三瓶山北の原で撮影(さつえい)
 7つが一度に眺(なが)められるよ

 一目見て明るいと感じるほどの星を、よく1等星といいます。これは、昔の人が星の明るさを6段階(だんかい)に分けたことがもとになっています。最も明るい星を1等、逆(ぎゃく)に何とか見える暗い星を6等とし、その間を2等、3等、4等、5等としました。

 この明るくなるほど数字が小さくなる表し方は、幅(はば)を広げて今も使われています。望遠鏡(ぼうえんきょう)でしか見えない暗い星を7等、8等などといいますし、かつて1等星と呼(よ)ばれた星たちの中でも特に明るいものは、0等やマイナス1等と表します。

 それでも、1等より明るい星をまとめて昔ながらに1等星と呼ぶことが今でも多いのです。星の話を大まかにするときには、明るくて目立つ星を1等星といって差し支(つか)えありません。

 肉眼(にくがん)で見える6等より明るい星は、全部で約6千ありますが、そのうち1等星は21個(こ)しかありません。それぞれに名前が付いていて、よく知られた星もあり、星の中の「スター」といえます。

 それら21の1等星のうち、7つが冬の夜空の一度に眺(なが)められる範囲(はんい)に出ています。

 冬の代表的な星座(せいざ)オリオン座には2つの1等星があり、星の並(なら)びを砂(すな)時計を立てた形と見たとき、左上の星がベテルギウス、右下がリゲルです。その近くのひときわ明るい星がおおいぬ座のシリウスで、こいぬ座のプロキオンも目を引きます。さらに、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバランもすべて1等星です。

 ベテルギウス、シリウス、プロキオンと結んでできるのが「冬の大三角」。ベテルギウス以外の6つの1等星をつないでできる形は、「冬の大六角形」や「冬のダイヤモンド」とも呼ばれています。

 冬の星空は美しいといわれますが、こんなにたくさんの1等星があることがその理由の一つです。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2016年1月27日 無断転載禁止

こども新聞