仕事みてある記 「菓子作りは楽しい」オリジナル創作が夢

バレンタインデーに人気のチョコレートのムースケーキを飾り付ける貴谷美雪さん=松江市上乃木7丁目、フランス菓子「クロード」本店
 パティシエ

   貴谷 美雪(きたに みゆき)さん (松江市学園1丁目)



 「お客さんに『また食べたい』と言われ続ける菓子(かし)を作りたい」。フランス菓子「クロード」本店(松江(まつえ)市上乃木(あげのぎ)7丁目)のパティシエ、貴谷美雪(きたにみゆき)さん(22)はオリジナル菓子の創作(そうさく)を目指し「今は目の前の仕事に集中して何にでもチャレンジし、腕(うで)を上げていきたい」と技術(ぎじゅつ)習得に励(はげ)んでいます。


 チョコレートのムースケーキを飾(かざ)り付けます。生地(きじ)の滑(なめ)らかな口当たりと、チョコでコーティングして底に敷(し)いたシリアル系(けい)の菓子のパリパリした食感がポイント。生クリームを絞(しぼ)り、「しずく」に見立てて成形したチョコ3個(こ)をジグザグにアレンジすると「細長いケーキが気持ち大きく見えるし、かわいいでしょ」。店名入りの「ピック」をそえて見栄(みば)えに気を配り完成です。毎年バレンタインデーには、1日の販売(はんばい)が100個を超(こ)すこともある人気商品です。

 クリスマスに次ぐ特別な日・バレンタインデーに向け、ケーキとチョコ合わせて約30種類が店頭を華(はな)やかに彩(いろど)り、来店が増(ふ)える女性(じょせい)客を迎(むか)えます。

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 子どものころから菓子作りが好きでした。中学生の時、パティシエになろうと決め高校卒業後、製菓専門(せいかせんもん)学校で学びました。菓子作りの技術(ぎじゅつ)・知識(ちしき)と食の安全に関する専門知識を備(そな)える国家資格(しかく)「製菓衛生師(えいせいし)」も2年前に取りました。

 デコレーションケーキの飾り付けを主に担当(たんとう)し、クッキーやドーナツ作りも。プリン3種類は仕込(しこ)みから完成まで任(まか)されています。菓子作りは「材料の計量を間違(まちが)えないこと」が肝心(かんじん)。「少しでも間違えるとプリンは固くなったり、緩(ゆる)くなったりします」。いつも同じ味に作り続ける技術が大切なのです。

 1袋(ふくろ)25キロある小麦粉やグラニュー糖(とう)を運び、10キロの調理器具を使います。オーブンは200度を超し、火傷(やけど)をすることも。「大変な事もありますが、先輩(せんぱい)に教わりながら一つ覚(おぼ)え一つ任せてもらえると、やり甲斐(がい)を感じます」。いつかは「大好きなイチゴをふんだんに使ったオリジナルケーキを作りたいし、フランス菓子の本場パリに行って勉強してみたい」と夢(ゆめ)を温めています。

 「菓子作りは楽しいです」。黒縁(くろぶち)めがね越(ご)しの視線(しせん)は真(ま)っ直(す)ぐでした。

2016年2月10日 無断転載禁止

こども新聞