きらめく星 日食を見よう

 3月9日に4年ぶりだよ

 円いはずの太陽が、まるでかじられたクッキーのように欠けて見える日食(にっしょく)。それが、3月9日に起こります。日本では約4年ぶりのことです。

 松江(まつえ)だと、午前10時5分から太陽が欠け始め、10時54分に欠け方が最も大きくなります。このとき、直径の2割(わり)ぐらいが欠けて見えます。そこから太陽が元の姿(すがた)に戻(もど)っていき、11時43分に日食が終わります。場所によって数分の違(ちが)いがあるものの、山陰(さんいん)のどこでもほぼ同じように日食を見ることができます。

 今回の日食を見逃(みのが)すと、日本では、3年後の2019年1月6日まで見られませんから、ぜひ観察してください。ただし、日食の観察には細心の注意が必要です。

 太陽を直接(ちょくせつ)見ると強烈(きょうれつ)な光で目を痛(いた)めてしまうので、必ず太陽観察専用(せんよう)の遮光板(しゃこうばん)を使いましょう。それ以外のものは、光が弱まったとしても、目に有害な光を通すので、使用してはいけません。遮光板は学校にあることが多いですし、ちょうど授業(じゅぎょう)中でしょうから、先生と一緒(いっしょ)に見ることができたらいいですね。

 遮光板がないときは、厚紙(あつがみ)に針(はり)で穴(あな)を開け、その穴を通った太陽の光を地面に映(うつ)すと、欠けていく太陽の形がわかります。

 日食は月が太陽の前を横切るとき、太陽を隠(かく)す現象(げんしょう)です。今回の日食は、月が太陽の一部を隠すので、部分日食と呼ばれます。この先20年間で、山陰で最大の部分日食が見られるのは、2035年9月2日で、9割以上が欠けます。もっともこのときは、関東や北陸で太陽が完全に月に覆(おお)い隠される皆既(かいき)日食となりますので、そこまで出かけるのもお勧(すす)めですよ。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

太陽の直径の2割が欠けたところ。今回の日食では、最大でこの程度(ていど)欠ける=2012年5月21日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
9割が欠けたところ。2035年の日食では、この程度欠ける=2012年5月21日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)

2016年2月24日 無断転載禁止

こども新聞