輝(き)らりキッズ オロチ退治兄弟が見事な舞台

兄の柳楽光輝君(後方)から舞を教わる弟の祐貴君=雲南市吉田町深野、田井交流センター
雲南(うんなん)・深野(ふかの) 神楽(かぐら)の里で発表

  柳楽(なぎら) 光輝(みつき)君(吉田(よしだ)中2年)
          祐貴(ゆうき)君(田井(たい)小3年)

 出雲神楽(いずもかぐら)の中で、最も輝(かがや)きを放ち多くの人たちを引きつけてきたのが、スサノオノミコトによるヤマタノオロチ退治(たいじ)です。そのオロチ退治の舞台(ぶたい)とされる斐伊(ひい)川が流れる、雲南(うんなん)市吉田(よしだ)町深野(ふかの)の田井(たい)交流センターで3月21日、にぎやかに深野神楽こども教室の発表会がありました。

 詰(つ)めかけた大人や子どもたちを前に、見事な舞(まい)で注目を集めたのが、柳楽光輝(なぎらみつき)君(14)=吉田中2年=と柳楽祐貴(ゆうき)君(9)=田井小3年=の兄弟でした。光輝君は1人で勇壮(ゆうそう)にオロチを演(えん)じ、客席に飛び込(こ)む余裕(よゆう)で来場者を喜ばせました。祐貴君は、5人の神様が1年の季節を治(おさ)め天下泰平(てんかたいへい)を祈(いの)る「五行(こぎょう)」で、中央の神を演じ、舞い手としてデビューを飾(かざ)りました。

 深野は、田井保育(ほいく)所の園児から、大人が会員の深野神楽保存(ほぞん)会のメンバーまで50人が、神楽に親しむ里です。同時にヤマタノオロチ神話が古くから息づく神話のふるさとでもあります。光輝君は園児のころから神楽遊びをして大好きになり、大人顔負けの舞で地区の児童生徒トップクラスの舞い手に成長しました。祐貴君もそんな兄を見て、太鼓(たいこ)や舞を教わってきました。

けいこで柳楽光輝君がオロチ役を演じ、祐貴君(右)が上手に太鼓をたたいて演目を盛り上げる=雲南市吉田町深野、田井交流センター
 深野神楽こども教室の事務局(じむきょく)を務(つと)める小田和子(おだかずこ)さんは「柳楽君兄弟はうまくなろうと、家でビデオを見たり、太鼓のけいこをするなど一番の努力家」と評価(ひょうか)しています。

 光輝君はスサノオよりオロチ役が好きです。戦うシーンでスサノオにかみつき倒(たお)そうと、全身を使う大きな動きで演じ「お客さんに喜んでもらえるのが一番うれしい」と笑顔で話します。

 祐貴君は「神楽はせりふや動きを覚えるのが大変だけれど、面白くて楽しい。兄さんみたいにうまくなりたい」とさらなる上達を目指します。2人の共通の思いは「神楽を演じる子どもたちの人数が増(ふ)えて盛(さか)んになること」です。

 兄弟の自宅(じたく)は、オロチのすみかとされる伝説の拠点(きょてん)・天(あま)が淵(ふち)のすぐそばです。その素晴(すば)らしい環境(かんきょう)の中で柳楽兄弟はこれからも神楽の技(わざ)を磨(みが)いていきます。


≪プロフィル≫

【好きな教科】体育(光輝君)
       図工(祐貴君)

【趣味(しゅみ)】卓球(光輝君)
         工作、木で動物を作る(祐貴君)

【好きな色】青(光輝君)
      青(祐貴君)

【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】
    年を取っても神楽を演じる(光輝君)
    大工(だいく)さんになる(祐貴君)


2016年4月6日 無断転載禁止

こども新聞