輝(き)らりキッズ 「なでしこ」へ中学生ホープ

ボールタッチの良さと持久力が光るMF秋原美優さん=松江市宍道町宍道、宍道中学校
巧みなボールタッチと持久力

 14歳以下強化選手山陰で唯一選出

   MF(ミッドフィルダー) 秋原 美優(あきはら みゆ)さん(松江・八雲中2年)


 未来の「なでしこジャパン」(女子サッカー日本代表)へとつながる、2015年度の14歳(さい)以下強化選手として、山陰(さんいん)両県で唯一(ゆいいつ)選ばれた小柄(こがら)な中学生が松江(まつえ)市にいます。

 松江市立八雲(やくも)中学校2年の秋原美優(あきはらみゆ)さん(13)は、昨年末に大阪(おおさか)府であった、ナショナルトレセン女子U(アンダー)-14の合宿に参加しました。全国120人のうち、138センチで一番身長が低いMF(ミッドフィルダー)ながら、巧(たく)みなボールタッチと持ち味の持久力(じきゅうりょく)で、さらなる技術(ぎじゅつ)向上を目指します。

 秋原さんは、松江市を拠点(きょてん)とする女子チーム「松江シティラガッツァ」所属(しょぞく)。中学1年生以上でつくるトップチームでは、16人の中学生を含(ふく)む30歳までの27人がおり、秋原さんは中盤(ちゅうばん)でゲームをつくる選手の一人です。広い視野(しや)で目を光らせ、足を止めることなく攻守(こうしゅ)で活躍(かつやく)し、左利(き)きの足から放たれる裏(うら)へのパスも的確(てきかく)。昨年は島根県女子リーグ優勝(ゆうしょう)に貢献(こうけん)しました。

松江シティラガッツァのメンバーと笑顔で円陣を組む秋原美優さん(中央)=松江市上乃木10丁目、市営補助競技場
 サッカーを始めたのは小学2年生。スポーツ少年団(だん)でサッカーをしていた当時小4の兄・隆仁(りゅうと)さん(15)=松江高専(こうせん)1年=の影響(えいきょう)でしたが、小3から美優さんを教える松江シティラガッツァ監督(かんとく)の藤田尚史(ふじたたかし)さん(56)は「ボールの扱(あつか)いがうまく、考えてから動けていた」と当初から才能(さいのう)を感じていました。

 八雲小のスポ少サッカー部で男子に混(ま)じって練習し、めきめきと上達。6年生のときは同じメンバーでつくるフットサルチーム「八雲SSS」で、中国地区代表として全国大会「EXILE(エグザイル) CUP(カップ) 2014」に出場し、大舞台(おおぶたい)を経験(けいけん)しました。

 中学生になってからも、活動の中心は八雲中のサッカー部。部員30人の中で紅(こう)一点の秋原さんに対して、顧問(こもん)の上野敏夫(うえのとしお)監督(58)は「男子からも一目(いちもく)置かれている」と評価(ひょうか)します。放課後は2時間弱の間、足の動きを止めないでボールをパスしたり奪(うば)ったりする持久力がいる練習を同じようにこなし、遠征(えんせい)も一緒(いっしょ)に参加。男子にも引けを取らない技術力で、“負けられない”と部員の向上心をかき立てる存在(そんざい)です。

 昨年秋に行われた校内のロードレース大会(8・4キロ)では、1年生ながら全学年女子の1位でゴール。36分49秒のタイムは2位と3分差を付ける圧巻(あっかん)の走りで、小さな体でも負けないパワーを持っています。

 トレセンでは将来性(しょうらいせい)を見込(こ)まれ、中国地域(ちいき)40人から島根県勢(ぜい)としては4年ぶりに選抜(せんばつ)10人に入った秋原さん。「体が小さいので、しっかりボールを止めて、取られないようにしたい」と課題を持って取り組んでいます。「ラガッツァでも中学でも、試合に出て勝つことに貢献したい」と、年代、性別を超(こ)えて、活躍しようと意気込んでいます。


≪プロフィル≫

【好きな教科】体育

【好きな食べ物】チョコレート、プリン

【好きな色】黄色

【尊敬(そんけい)する人】遠藤保仁(えんどうやすひと)選手(J1ガンバ大阪)

2016年4月20日 無断転載禁止

こども新聞