輝(き)らりキッズ フェンシング真剣勝負に情熱

突き」を練習する椿琉衣君=安来市広瀬町広瀬、広瀬中央公園総合体育館
「日本代表選手」目指す

 全国レベル大会で3位入賞

   椿 琉衣(つばき るい)君(安来・広瀬小4年)


 中世ヨーロッパの騎士道(きしどう)から発展(はってん)したとされるフェンシングは、まばたきできないほどのわずかな時間で勝負が決まる競技(きょうぎ)です。この一瞬(いっしゅん)の真剣(しんけん)勝負に情熱(じょうねつ)を燃(も)やすのが、フェンシングの町・安来(やすぎ)市広瀬(ひろせ)町に住む市立広瀬小学校4年、椿琉衣(つばきるい)君(10)=同町広瀬=です。琉衣君は県内外の大会に出場して上位入賞を重ねる腕(うで)前の持ち主で、最近では3月に岐阜(ぎふ)県で開催(かいさい)された大会の1~3年生の部で3位に入りました。 

 フェンシングを始めたのは小学1年生からです。きっかけは、高校時代にフェンシング部に所属(しょぞく)し、全国高校総体(そうたい)に出場したこともある父・知久(ともひさ)さん(35)の勧(すす)めでした。知久さんがコーチを務(つと)める町フェンシングクラブに姉・未来(みく)さん(11)=広瀬小6年=とともに入りました。クラブに入って半年後に出場した、初めての全国レベルの大会でいきなり3位に入り、フェンシングの才能(さいのう)を見せました。

 琉衣君の持ち味は負けん気の強さです。クラブは小学1年生から中学3年生まで16人が所属し、毎週日曜日に広瀬中央公園総合体育館で3時間の練習に励(はげ)んでいます。琉衣君は試合形式の練習では中学生と対戦することもありますが、年上相手にもかかわらず、負けると「あーっ」と大きな声を上げてくやしがります。

父・知久さんから指導を受ける琉衣君(右)=安来市広瀬町広瀬、広瀬中央公園総合体育館
 フェンシングは相手との駆(か)け引きが勝敗の鍵(かぎ)を握(にぎ)ります。知久さんは琉衣君を「相手の動きを良く見てスキを突(つ)くことができる」と評価(ひょうか)します。琉衣君も「相手を剣で突いて決まったときが一番楽しい」と攻撃(こうげき)の面白さを語ります。

 一方、課題としているのがフットワークです。腰(こし)をしっかり落として動くことは、フェンシングの基礎(きそ)となる技術(ぎじゅつ)です。クラブの太田清美(おおたきよみ)コーチ(56)は「基礎をおろそかにした選手は将来(しょうらい)、必ず伸(の)び悩(なや)んでしまいます」と語ります。太田コーチは琉衣君に「世界を狙(ねら)う選手になってほしい」との期待を込(こ)め、基礎の大切さを徹底(てってい)的に教え込みます。

 クラブとして出場する大会以外に、琉衣君は知久さんがインターネットで調べたり、知り合いから紹介(しょうかい)されたりした県外の大会にも出場します。1年間で県内外の大会に10数回出場して経験(けいけん)を積んでいます。

 県内の同じ年代の選手の中ではトップクラスの実力を持ちますが、全国レベルの大会では3位が最高です。「目標は全国大会で優勝(ゆうしょう)すること。そして将来は日本を代表する選手になりたい」。少年剣士(けんし)のまなざしはまっすぐ頂点(ちょうてん)を見つめています。


≪プロフィル≫

【好きな教科】体育

【好きな食べ物】お母さんのつくったみそ汁(しる)

【好きな言葉】ありがとう

【尊敬(そんけい)する選手】長島徳幸(ながしまのりゆき)選手(安来高―法政(ほうせい)大)

2016年5月11日 無断転載禁止

こども新聞