錦織、激闘フルセット 2年連続16強

【男子シングルス3回戦】フェルナンド・ベルダスコと対戦し、リターンする錦織圭=パリ(AP=共同)
 【パリ=本紙特派員・藤井俊行】テニスの全仏オープン第6日は27日、パリのローランギャロスで行われた。男子シングルス3回戦で第5シードの錦織圭(日清食品)はフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に6―3、6―4、3―6、2―6、6―4で競り勝ち、2年連続で4回戦に駒を進めた。

 試合は錦織の2セット連取からもつれ、最終セットへ。相手の懐の深い左利きのフォアに苦しみながら、要所を押さえた錦織が3時間21分の熱戦を制した。

 第8日の29日に行われる見通しの4回戦は今大会初めてのシード選手、第9シードのリシャール・ガスケ(フランス)と対戦する。錦織は過去2勝6敗だが、2連勝中。

 テンポ、球質変え押し返す

 2セット連取から激闘が待っていた。フルセットの末、錦織圭が自身3度目の16強入り。劣勢からの巻き返しで声援を味方に付けたフェルナンド・ベルダスコを冷静な試合運びで退け、「粘り勝ててよかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 今大会初めてセットを落とした第3セット。自らのサーブの乱れ、ベルダスコの強烈なショットとドロップショットを交えた揺さぶりで、主導権を奪われた。

 前のセット途中から、左利きの強いスピンの利いた相手のショットが錦織のバックで深く、高く弾んだ。「狙われていた」。打点を高くさせてストローク力を削ぐ相手の戦術にはまった。角度を付けようと放ったクロスは相手フォアの餌食となり、第4セットも落とした。

 日差しが照る赤土のコートで、第5シードはここから立て直した。「ベースラインの内側に入って打ったり、ライジングを狙ったりした」。

 テンポ、球質を変え、最終セットの2-2から大きなブレーク。その後は攻め急いだ相手の隙も突き、リードを守った。

 ウィナー(決定打)で29-53と圧倒され、総ポイントで151-154と下回っても、勝つ。「経験値が上がっている」。数字に表れない強さをまた一つ身に付けた。

2016年5月29日 無断転載禁止

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