仕事みてある記 楽しさ分かち合う指導に情熱燃やす

「ダンスの楽しさを分かち合いたい」と、ヒップホップ初級教室のレッスンで、踊りながら指導に当たる目次裕子さん=米子市米原、ダンススタジオ・ジャム
 ダンスインストラクター

   目次 裕子(めつぎ ゆうこ)さん (米子市米原)



 「踊(おど)る人も、見る人も、一人でも多くの人とダンスの楽しさを分かち合いたいですね」。米子(よなご)市米原(よねはら)、ダンススタジオ・ジャムを運営(うんえい)するダンスインストラクター、目次裕子(めつぎゆうこ)さんは「教えることが好きなんです」と、ダンスの指導(しどう)に情熱(じょうねつ)を燃(も)やしています。


 ダンスに初めて取り組む20~50歳(さい)代の男女10人がレッスン場に集まっています。ヒップホップ初級の教室日。ストレッチで体をほぐすと、ヒップホップの音楽が響(ひび)きます。長さ約14メートルの壁(かべ)一面に張(は)られた鏡に向かい、リズムにのせてステップを踏(ふ)みながら踊ります。「手の動きだけではなく体全体を使って」。鏡に映(うつ)る目次さんと自分の踊りを確(たし)かめながら、練習を繰(く)り返(かえ)していきます。

 「細かく指導すると、かえって緊張(きんちょう)してしまいます。それぞれのレベルで楽しめる雰囲気(ふんいき)づくりを心がけています。教えてほしい、とサインが出てくるまで待ち、アドバイスするようにしています」

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 神奈川(かながわ)県出身。中学生の時、担任(たんにん)の先生の指導でモダンダンスにふれ、楽しさに目覚(めざ)めました。以来、趣味(しゅみ)で続け、大学卒業後、地元の幼稚園(ようちえん)で教員を務(つと)めながらインストラクター補助(ほじょ)をしていました。「自分でもっときわめたい」とダンス一本にしぼり、東京や地元の教室でジャズダンスやモダンバレエを指導した後、「ジャム」を開きました。

 3歳から80歳代までが、クラス別に米子と松江(まつえ)で開いている教室に通っています。「生活の一部としてダンスを楽しみたい人が多いので、教えていても楽しい」と言います。「ダンスを通し何かを学んでほしい。人間関係でも礼儀(れいぎ)でも」「集団(しゅうだん)の中の一人という意識(いしき)も大切。年長の子どもが年下の面倒(めんどう)をみるように、成長していく姿(すがた)に接(せっ)すると感動します」。小学校教員免許(めんきょ)も持つ教育者の一面も。

 活動ぶりは多彩(たさい)です。ミュージカルに出演し、振(ふ)り付(つ)けも手掛(てが)けました。現在はオリジナル創作舞台(そうさくぶたい)の脚本(きゃくほん)・演出(えんしゅつ)に力を注(そそ)いでいます。高知よさこい祭に鳥取県チームを率(ひき)いて出場し金賞2回、審査員(しんさいん)特別賞9回受賞しています。「みんなと一緒(いっしょ)に一つのものをつくり上げるのは、一人の時よりケタ違(ちが)いの喜びがあります」

 「好きなことを仕事にしているので、楽しくないわけはありません。この仕事を大切にしたいと思っています」


★メッセージ

 できないことに向かって一生懸命頑張(けんめいがんぱ)ることは、時にはつらいこともたくさんあります。でも、できなかったことができるようになった時の喜び、達成感はとても大きく、やりがい、生きがいを感じます。何か夢中(むちゅう)になれることを見つけてください。きっと楽しい毎日になると思います。

2016年6月1日 無断転載禁止

こども新聞