きらめく星 プラネタリウムで星座を覚えよう

三瓶自然館サヒメルのプラネタリウム投影(とうえい)。今年は火星(かせい)と土星(どせい)がよく見えている
 線や絵が出てわかりやすい

 「星座(せいざ)がなかなか覚えられないんです」と相談されることがあります。そのときは冗談(じょうだん)半分に「みなさんが星座を全部覚えたら、私の仕事がなくなってしまいますので、覚えないでください」と答えています。すべての星座がたどれる人なんてめったにいませんし、気負って多くの星座を覚えなくてよいと思います。

 ただ、まったく星座を知らなければ、夜空は星が光っているだけの味気(あじけ)ないものに感じられるでしょう。野山に行って草木の名前が少しわかったら、何も知らないよりもずっと楽しめるのと同じように、季節ごとの代表的な星座を覚えるだけで、頭上(ずじょう)の世界が変わります。知っている星座を久(ひさ)しぶりに見たときには、「また会えたね」という気持ちになります。

 星座を覚えるには、星座早見や図鑑(ずかん)、スマートフォンの星座アプリなどと実際(じっさい)の星空を見比(くら)べるとよいでしょう。それから、プラネタリウムに行くのもよい方法です。

 プラネタリウムでは、丸い天井(てんじょう)に星空だけでなく、線や絵なども映(うつ)し出されますので、星座が覚えやすいのです。さらに、今ごろなら「まず、さそり座を見つけましょう」というふうに、その時季ごとに、何を手がかりにすれば星座が探(さが)しやすいかを教えてくれますので、これから星座を覚えようという人にはお勧(すす)めです。

 なお、プラネタリウムにはいろいろな番組がありますので、あらかじめ星座解説(かいせつ)がある番組か確認(かくにん)してから見ましょう。また、席はなるべく部屋の真ん中に近いところに座(すわ)りましょう。端(はし)の方だと、星座がゆがんで見え、実際の空とは違(ちが)ってしまいます。

 梅雨(つゆ)で本物の星が見られない日も多いので、ぜひプラネタリウムに出かけてください。そして、一度にたくさん覚えなくて構(かま)いませんから、一つでも二つでも星座を探(さが)せるようになってください。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

2016年6月15日 無断転載禁止

こども新聞