ウィンブルドン特派員便り 明るい近況不安吹き飛ぶ

 松江市出身の錦織圭選手を追って3度目の四大大会の取材でロンドンへ、24日昼すぎの便で成田空港をたった。過去2度は全豪オープンでともに8強。芝の「聖地」で、どんな戦いを見せてくれるだろうか。

 今回は期待とともに不安がある。ハード、クレーなど全てのコートを合わせて67・8%の勝率が、球足が速い芝のウィンブルドンに限れば57・1%(8勝6敗)と下がり、過去最高は2014年の16強。四大大会で唯一「8強」がない。

 球足が遅く、弾む赤土の全仏オープンから1カ月足らず。5月の全仏4回戦の「早期敗退」は、その分、長く準備できる「プラス」と考えていたら、芝の実戦は、左脇腹を痛め、わずか1試合。大会途中で棄権した昨年と同じようなプロセスで本番を迎えることになってしまった。

 だが、忘れてはいけない。大会直前のけがを乗り越え、決勝まで駆け上がった全米オープンを。ファイナルセットでいつも見せてくれる土壇場の底力を。

 錦織選手の交流サイトにも「毎日いい練習ができてます。大丈夫そう」と明るいトーンで“近況報告”があった。

 動画、写真の更新はあるが、日本語の投稿は3カ月ぶりだ。日本のファンの期待、声援も力に変えて戦う覚悟を感じ、目の前の不安は吹き飛んだ。

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 本紙特派員が随時リポートする。

2016年6月25日 無断転載禁止

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