浜田市で移動投票所車両が巡回 「期日前」37人利用

車を使った移動期日前投票所で投票する住民=浜田市弥栄町小坂
 今回の参院選で8カ所の投票所を削減した島根県浜田市は1日、代替策として全国で初めて導入した車両による移動期日前投票所の運用を始めた。同日から3日間、投票所が廃止された地区を中心に市内11カ所を巡回。1時間から1時間半開設し、中山間地域の有権者の投票機会を確保する。

 同市は、有権者数の少なさなどを理由に弥栄町で6カ所、三隅町で2カ所を近くの投票所に統合し、計70カ所に減らした。廃止箇所8地区の選挙人名簿登録者数(3月2日時点)は10~28人で、投票率は2015年4月の県知事選が72・73%~92・59%、14年12月の衆院選が72・73%~93・75%だった。

 投票所には改造した公用のワゴン車(10人乗り)を使い、立会人2人と管理者1人が同乗した上で有権者が一人ずつ乗り込み、記入・投票。住民には事前に開設日時と場所を通知した。

 最初に開設された弥栄町小坂の畑地区は、5月末時点の人口は16人で高齢化率は75%。午前9時半から同11時まで開き、開始後30分間で8人が車中で期日前投票した。

 同地区は、投票日当日の投票所が約10キロ離れた日高集会所になった。期日前投票した農業、羽部進さん(84)は「高齢者が多く、離れた投票所に行く負担は大きいのでありがたい」と導入を歓迎した。

 同市選挙管理委員会によると、1日は4カ所で計37人が投票した。

2016年7月2日 無断転載禁止