女子ログ 伝えたい思い

 8月下旬に島根県奥出雲町で映画「うまれる」の自主上映会を開く。町内の女性10人で実行委員会をつくり、準備を進めている。映画は4組の夫婦を追ったドキュメンタリーで、妊娠、出産がテーマ。不妊や死産についても扱われている。

 上映会開催を決めたきっかけは、町のお嫁さんたちから聞こえてくる声だ。結婚をすると「子供は早い方がいい」「1人じゃかわいそう」「男の子を産まないといけない」と周囲からよく言われる。今は出生児全体の約50人に1人が体外受精や顕微授精などの不妊治療で生まれ、不妊症に悩むカップルは6組に1組と言われている。この時代に生きる女性にとって、これらの言葉は大きなストレスとなるのだ。

 私自身、4年間の不妊治療を受け、いくらお金をかけても、祈っても、子供を授かれるわけではないことを体験した。この町には不妊治療ができる医療施設はなく、苦労して治療を続けている夫婦が何組もいることを知ってほしいと思った。半面、日本では年間約19万人もの命が中絶によって失われているという。妊娠、出産は「当たり前」のことじゃないのだ。

 命は簡単に生まれてきたのではないことを多くの方に知ってもらいたい。そして、家族に感謝し、毎日顔をあわせるお友達を大切にしてほしいと切に願っている。

(島根県奥出雲町・えちご)

2016年7月7日 無断転載禁止