女子ログ 子供のため?

 先日、子供が通う幼児園で、ある光景に出くわした。給食室の前で「遅くなってごめんなさい」と食器を差し出している子供たちの姿。なぜか心がキュッとした。あの「ごめんなさい」は何に対する謝罪だったのだろう。遊んでいて食べるのが遅くなったのか。量が多くて食べきるのに時間がかかったのだろうか。一日で必要なカロリーは年齢や性別で基準があるだろう。でも、体の大きさ、その子にとっての適量、その日の体調なんかで一人一人食べられる量は違うはず。何とか納得できそうな理由を探したが、もやもやした。

 私も毎日のように食卓で「ちゃんと食器を持って!」「今はごはんの時間でしょ!」などとつい大きな声を出してしまう。でも、子供だからまだできないことも、遊んでしまうこともある。それを見守り、導いていくのが親や身近な大人の役目なのだと思う。

 私たち大人の考える「子供のため」は、果たして本当に子供のためになっているのだろうか。理由が分からないまま、「怒られるから」と大人の言う通りにする子供は、大人の顔色をうかがって暮らしているのかもしれない。そう思うと少し怖い気がする。

 画一化された「子供」観に縛られず、「みんな違ってみんないい」という多様性を認める私でありたいし、そういう社会であってほしい。

 (島根県奥出雲町・かちゃぼ)

2016年7月13日 無断転載禁止