きらめく星 二重星を見よう

 北斗七星(ほくとしちせい)やさそり座(ざ)にあるよ

 くっつくように見える二つの星を二重星といいます。ただ二つ並(なら)んだ星なんて、どこにでもあると思われるかもしれません。でも、星空をながめているだけでは、なかなかわからないものです。積極的に探(さが)して、二つの星がかわいらしく寄り添(そ)う姿(すがた)を見つけたときには、きっとうれしい気持ちになりますよ。

 ここに載(の)せた図を手がかりにして、二重星探しに挑戦(ちょうせん)してみましょう。

 まず、今なら夜のはじめごろ北西の空に出ている北斗七星(ほくとしちせい)を見てください。ひしゃくの柄(え)の端(はし)から2番目にあたる星をミザールといいます。ミザールをよく見ると、すぐ近くに星がくっついている二重星だとわかります。昔アラビアでは、視力(しりょく)検査に使われていたそうで、二つ見えれば目がいいというわけです。

 南の空に見える夏の代表的な星座(せいざ)さそり座にも、おすすめの二重星があります。さそりのしっぽの付け根に近いところにある星は、二つの瞬(またた)く星がすもうを取っているようなので、島根や広島などでは「すもとりぼし」と呼(よ)ばれていたそうです。

 二重星が見えるかどうかは、目のよさだけでなく、空の状態(じょうたい)にもよりますので、たとえ見えなくてもがっかりすることはありません。双眼鏡(そうがんきょう)を使えばしっかりと観察することができます。小さなもので構(かま)いませんので、ぜひ双眼鏡で二重星を楽しみましょう。

 もし、倍率(ばいりつ)の高い双眼鏡か望遠鏡(ぼうえんきょう)があれば、東の空のはくちょう座にある二重星が観察できます。白鳥のくちばしにあたる星アルビレオは、オレンジ色の星と青の星が隣(とな)りあっています。

 ミザールとすもとりぼしは、それぞれがたまたま近寄(よ)って見えているだけで、実際(じっさい)には二つの星の間は大きく離(はな)れています。一方、アルビレオは宇宙(うちゅう)空間で二つが本当に近い距離(きょり)で並んでいます。

 今回は代表的な二重星を紹介(しょうかい)しましたが、星空にはほかにもたくさんの二重星があります。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

代表的な二重星

2016年7月13日 無断転載禁止

こども新聞