輝(き)らりキッズ レスリング全国連覇に闘志

連覇に向け練習に臨(のぞ)む黒田亜武瑠君=雲南市加茂町宇治(うじ)、加茂B&G海洋センター
タックルと瞬発(しゅんぱつ)力 磨(みが)く

 昨年夏、3年生27キロ級で初V

   黒田 亜武瑠(あむる)君 (雲南・加茂小4年)


 「相手より速く」「下がったら負けるぞ」。夜7時、雲南(うんなん)市内で開かれている加茂B&G(かもビーアンドジー)レスリングクラブの練習。監督(かんとく)やコーチの厳(きび)しい指導(しどう)が続く中、黒田亜武瑠(あむる)君(10)=雲南市立加茂小4年=は、自分より格上(かくうえ)の選手を相手に果敢(かかん)にタックルを挑(いど)んでいきます。連覇(れんぱ)がかかる全国大会を控(ひか)え「勝ちたいから」と言葉少なに闘志(とうし)を燃(も)やしています。

 黒田君がレスリングを始めたのは4歳(さい)のとき。すでにレスリング教室に通っていた兄・佳吏夫(かりふ)さん(12)=雲南市立加茂中1年=の影響(えいきょう)で、身近にあったレスリングに自然とのめり込(こ)んでいきました。

 抜群(ばつぐん)の身体能力(のうりょく)の持ち主の黒田君は、週に3、4回ある教室の練習に加え、自宅(じたく)ではブリッジや腕(うで)立てなど体力づくりに励(はげ)み、めきめきと力をつけていきました。2015年7月に東京都内であった全国少年少女レスリング選手権(けん)大会3年生27キロ級では、初優勝(ゆうしょう)を果たしました。

果敢に技(わざ)を仕掛(しか)けに行く黒田亜武瑠君=雲南市加茂町宇治、加茂B&G海洋センター
 「亜武瑠の武器(ぶき)はタックルと瞬発(しゅんぱつ)力」と、指導する原恵介(はらけいすけ)監督(37)は話します。そして、身近なライバルである、同選手権大会で3連覇中の小野(おの)こなみさん(10)=松江市立内中原(うちなかはら)小4年=の存在(そんざい)も大きな支(ささ)えです。「全てにおいて強い。こなみに勝つことが目標」と黒田君。練習では、互(たが)いに切磋琢磨(せっさたくま)し、上を目指しています。

 一方で、課題もあります。相手に優位(ゆうい)な体勢(たいせい)を取らせないように、構(かま)えの姿勢(しせい)を低くすることや、試合中に相手を見失わないよう下を向かないことです。原さんは「緊張(きんちょう)しやすい性格(せいかく)。集中力を高め、試合開始から自分の力を発揮(はっき)することが大切」と話します。

 連覇がかかる第33回全国少年少女レスリング選手権大会は、7月22~24日に国立代々木(よよぎ)体育館(東京都)で行われます。黒田君は4年生33キロ級に出場します。大会に向け、課題を念頭(ねんとう)に最終調整(ちょうせい)をしています。

 さらに、国内では2カ所目の設置(せっち)という、リオデジャネイロ五輪仕様のレスリングマットを使用し、試合の緊張感に慣(な)れるようチーム一丸、練習に励んでいます。

 「優勝する自信はある」と黒田君。大会まで残りわずかな時間を惜(お)しんで、今日もレスリングマットに向かいます。


≪プロフィル≫

【好きな教科】体育、算数

【好きな食べ物】豚(ぶた)肉

【好きなスポーツ】野球、サッカー

2016年7月13日 無断転載禁止

こども新聞