きらめく星 M7星団

 双眼鏡(そうがんきょう)で星の群(む)れが見える

 星を見るときに、役に立つ道具が双眼鏡(そうがんきょう)です。双眼鏡があると、肉眼では見にくい天体が観察でき、星空をより楽します。今回は、夏に双眼鏡で見るのにおすすめの天体を一つ紹介(しょうかい)しましょう。それは、M7という記号で呼(よ)ばれています。

 M7は星団(せいだん)といって、たくさんの星の集まりです。双眼鏡で見ると大きく広がった星の群(む)れとして観察できます。夏の代表的な星座(ざ)さそり座にあります。

 M7を見つけるには、まず、南の空にさそり座を探(さが)してください。星座の形がわかったら、双眼鏡でさそりのしっぽのあたりの星を順々に見ていきましょう。かぎ形に曲がったしっぽの先までたどれたら、そのすぐ近くにM7があります。さらにその隣(となり)には、M6という一回り小さな星団もありますので、あわせて見てください。

 ところで、M7の「M」は、18世紀に活躍(かつやく)したメシエというフランス人の頭(かしら)文字です。メシエは多くの彗星(すいせい)を観測しました。彗星はほうき星とも呼ばれ、時々地球に近づいては、淡(あわ)くぼんやりした姿(すがた)を見せる天体です。

 彼は望遠鏡(ぼうえんきょう)で彗星を探(さが)しているとき、彗星とよく似(に)た天体がたくさんあることに気付きました。そこで、このような紛(まぎ)らわしい天体を本にまとめました。それが今はメシエ天体と呼ばれていて、M1からM110まであります。

 当時の望遠鏡は、今のものに比(くら)べれば小さくて性能(せいのう)もよくありませんでした。それで見えたのですから、メシエ天体は双眼鏡でも十分に見えるものが多いのです。M7はそんな中でも指折(ゆびお)りの見やすさですので、特におすすめなのです。

 (島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))

M7=7月11日、三瓶自然館サヒメルの天文台で撮影(さつえい)
M7の探し方

2016年7月27日 無断転載禁止

こども新聞