輝(き)らりキッズ 石州和紙に大蛇、鬼活写

縦140センチ、横110センチの紙に、鬼の絵を描く森唯我さん=益田市西平原町、鎌手中学校
石見神楽(いわみかぐら)に魅(み)せられ

 3歳から趣味(しゅみ)の絵筆握(にぎ)る

   森 唯我(もり ゆいが)さん(益田・鎌手(かまて)中2年)


 3歳(さい)のころから、趣味(しゅみ)で石見神楽(いわみかぐら)の絵を描(えが)いている中学生が、益田(ますだ)市にいます。同市立鎌手(かまて)中学校(益田市西平原(にしひらばら)町)2年の森唯我(もりゆいが)さん(14)です。地元の神社の秋祭りで、神様にささげられる奉納舞(ほうのうまい)を見たことがきっかけで、夢中(むちゅう)になりました。「石見神楽とは一生、付き合っていきたい」と話しています。

 初めて神楽を見たのも3歳のときでした。「きれいな衣装(いしょう)や個性(こせい)的な面、力強い太鼓(たいこ)の音に魅力(みりょく)を感じました」と目を輝(かがや)かせて振(ふ)り返ります。

 たくさんある神楽社中(しゃちゅう)の中で特に好きなのは浜田(はまだ)市三隅(みすみ)町の松原(まつばら)神楽社中、江津(ごうつ)市の大都(おおつ)神楽団(だん)で、益田市内を中心に、市内外の神楽大会やイベントに出掛(か)けては、神楽面を着けた舞い手の写真を撮(と)り、創作(そうさく)活動の参考にしています。

益田市内の自宅で、作品を手にする森唯我さん
 森さんは、絵を描くとき、主に浜田市三隅町特産の石州(せきしゅう)和紙を使っています。作品によっては、目の部分にラインストーン(人工宝石(ほうせき))を付けて目立たせる工夫(くふう)もしています。

 中でも、縦(たて)55センチ、横1メートルの石州和紙に、松原神楽社中の「大蛇(おろち)」を描いた作品は自信作で、ことし2月に益田市有明(ありあけ)町の島根県芸術(げいじゅつ)文化センター・グラントワであった、益田市内の特別支援(しえん)学級で学ぶ小中学生たちの2015年度活動紹介(しょうかい)展(てん)「みて みて ぼくらを! 活動展」に出品されました。

 現在(げんざい)は、来年の同活動展に出品しようと、放課後に校内で、神楽の演目(えんもく)「大江山(おおえやま)」に出てくる酒呑童子(しゅてんどうじ)という鬼(おに)をイメージした縦140センチ、横110センチの大きな作品を描いています。

 色つけは主にポスターカラーを使い、目の部分だけは金色と銀色の顔料(がんりょう)を使っています。「金と銀は、顔料の色がしっくりくる」とこだわりを見せます。

 卒業後は進学を希望しており、「神楽部に入って、大蛇を退治(たいじ)するスサノオノミコトを演じてみたい」と話します。

 将来(しょうらい)の夢(ゆめ)を聞いてみました。「神楽衣装を作る仕事ができたらいいな」と、すぐに返ってきました。好きな神楽と、ずっと付き合いたいと考えています。


≪プロフィル≫

【好きな神楽演目】「羅生門(らしょうもん)」「神武(じんむ)」

【好きな食べ物】サバのみそ煮(に)

【好きな色】黒と金

【好きな歌手】福山雅治(ふくやままさはる)

【好きな教科】美術

2016年7月27日 無断転載禁止

こども新聞