テニス・女子単決勝 細木地元で新女王

 全国高校総体(インターハイ)「2016 情熱疾走 中国総体」第12日は8日、中国3県で6競技が行われた。松江市で最終日を迎えたテニスの女子個人シングルスで開星2年の細木咲良が、男女を通じて山陰両県勢として初優勝。岡山市で開幕したバドミントン団体で、女子の松江商が両県勢で唯一1回戦を突破。2回戦は、全国選抜優勝の青森山田に0-3で敗れた。広島市で始まったアーチェリーは女子個人で中島由貴(米子南)が予選リーグ25位で、上位64人の決勝ラウンドに駒を進めた。 


 テニス最終日は8日、松江市営庭球場で行われ、女子シングルス決勝で、第5~8シードの細木咲良(開星)が、第1シードの松田美咲(埼玉・浦和学院)を7-5、7-5で下し、山陰両県勢として初の頂点に立った。


鋭く深いショット連発 冷静さと集中力を持続

【テニス・女子シングルス決勝】第1セット、バックハンドで攻める細木咲良(開星)=松江市営庭球場
 自らの武器と戦略を信じ、冷静さと集中力で実践してつかんだ勝利だった。テニス女子シングルス決勝。細木咲良(開星)が地元・松江市で、後にプロとなり、世界に羽ばたいたクルム伊達公子さんや杉山愛さんらの名が連なるインターハイ女王の座を射止めた。

 ピンチは何度もあった。一つの山場は第1セットの4-5で迎えたサービスゲーム。ダブルフォールトもあり、先にセットポイントを握られた。試合開始の午前9時時点で気温は30度超。灼熱(しゃくねつ)の中、追い詰められた。

 だが、第1シードの相手が攻めに拍車を掛けてきた場面で自分を見失わなかった。「相手のカウンターを利用し、押し込めばチャンスがある」。試合前、父でもある秀樹コーチの言葉が頭にあった。

 左利きの相手が速いテンポで放つボールに臆(おく)せず、逆にベースラインから踏み込んでグッと前へ。両手打ちの高い打点から、持ち前のラケットの面を合わせたネットすれすれの低弾道で、鋭く深いショットを連発した。

 ジュースに持ち込み、キープに成功すると、左拳を胸の前でギュッと握った。

 そして、訪れた勝利の瞬間。思い通りに戦えた充実感を誇るように、左拳をより強く、高く挙げた。

2016年8月9日 無断転載禁止

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