仕事みてある記 安全な暮らしつくる電気屋さん目指す

「作業ルールを確実に守り丁寧な仕事を心がけています」と話す泉谷祐真さん。技術の向上に余念がありません=松江市東本町、島根電工
 電気工事士

   泉谷 祐真(いずみたに ゆうま)さん (松江市東本町)



 「お客さんの快適(かいてき)な生活環境(かんきょう)をつくる仕事と思っています」。松江(まつえ)市東本町、島根電工松江営業所(えいぎょうしょ)の電気工事士、泉谷祐真(いずみたにゆうま)さん(25)は、お客さんの笑顔(えがお)を励(はげ)みに技術(ぎじゅつ)を磨(みが)き、電気が通る道と電気を利用する設備(せつび)の取り付け工事を行う仕事に打ち込(こ)んでいます。


 新築(しんちく)の一般住宅(いっぱんじゅうたく)の電気工事です。電線からの引き込み線を、メーターにつなぎます。住宅内の分電盤(ぶんでんばん)まで幹線(かんせん)を通し、各部屋の照明やコンセントなどに配線。電気給湯器(きゅうとうき)やIH(アイエッチ)クッキングヒーターなどの設備に取り付けていきます。

 感電の恐(おそ)れもあるため、作業服やヘルメット、手袋(てぶくろ)着用など、ルールに従(したが)って安全面に気を付け、一緒(いっしょ)に作業に当たる後輩(こうはい)らの動向(どうこう)にも目配りします。

 「電気は目に見えませんし、漏電(ろうでん)があったら命にもかかわります。作業ルールを一つ一つ確実(かくじつ)に守り、図面に基(もと)づいて丁寧(ていねい)に仕事をすることを心がけています」

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 松江市生まれ。進学した松江工高電気科で体験した電気工事の実習で面白さを感じ、卒業後、同社に就職(しゅうしょく)しました。危険(きけん)が伴(ともな)う工事に従事(じゅうじ)するためには国家資格(しかく)の「電気工事士」試験に合格することが必要です。一般住宅や小規模(きぼ)な店舗(てんぽ)はもとより、ビルや工場の工事も手掛(てが)けることができる「第1種」を持ち、住宅や病院、マンション、公共施設(しせつ)などの電気工事の施工(せこう)に当たっています。

 「作業が終わり、お客さんから『ありがとう』と言われるのがうれしい」。依頼(いらい)があれば換気扇(かんきせん)の掃除(そうじ)や電球の交換(こうかん)などにも応(おう)じています。「仕事をきちんとするのは当たり前。電気工事の先の、安全安心な暮(くら)らしが大切です。『お客さんが喜ぶ笑顔』をつくる電気屋さんを目指しています」

 同社が加盟(かめい)する全日本電気工事業工業組合が、業界の技術向上を目的に一昨年開いた第1回電気工事技能(ぎのう)競技全国大会で、初代チャンピオンに輝(かがや)きました。来年は、施工計画や施工図の作成、作業工程(こうてい)・品質(ひんしつ)・安全面を管理(かんり)する仕事に携(たずさ)われる国家資格「電気施工管理技士」の1級取得にチャレンジします。

 「知識(ちしき)が増(ふ)えると、仕事の品質が上がって幅(はば)も広がり、お客さんの安心感にもつながります」。

 技術の習得(しゅうとく)と向上に余念(よねん)がありません。


★メッセージ

 毎日の生活に電気はなくてはならないものですが、電気が暮らしを明るくするのではなく、住んでいる人の笑顔で明るくなるのだと思っています。今の仕事は、それをつくる手助けができるサービス業だと考えています。仕事は楽しいですし、この職業について良かったと思っています。

2016年8月10日 無断転載禁止

こども新聞