女子ログ 後悔のないように

 先日、地元の高校生が家に来た。わが家は県外から入学し、閉寮時に実家に帰れない生徒を受け入れる「ふれあい家族」に登録している。その制度で担当している、東京から来た高校1年の女の子が夕食を食べに来てくれたのだ。

 聞くと、自分の意志で島根の高校を志望してきたという。隠岐島前高校の成果もあり、都会の高校生の山村留学は徐々に浸透してきているようだ。

 都会で育った私の高校選びの基準は「偏差値」だった。入学した高校では、それなりに勉強し、適度に遊び、平凡な高校生活を送った。これといって熱中したものもなく、物足りなさを感じたこともあった。

 当時、憧れていた男子校があった。そこは偏差値が70近い公立の進学校。「自主自立」を掲げ、制服もなく、部活であれ趣味であれ、生徒が好奇心の赴くままに自発的に活動していた。やること(勉強)をやりながら何かに打ち込んでいる生徒たちの姿は私の目にまぶしく映った。今、親の立場になり、わが子にはそんな「熱量の高い」高校に通ってほしいと思う。

 さて、県外から入学してきた高校生たち。願わくば、この土地でしかできないことをたくさん経験して、後悔のない高校生活を送ってほしい。そして、そうなるようサポートできることはしてあげたいと思っている。

  (島根県奥出雲町・フク)

2016年8月17日 無断転載禁止