女子ログ 努力と達成

 日頃、スポーツとは縁のない生活をしている私だが8月はオリンピックの放送に見入ってしまうこともしばしばだった。今回のオリンピックで日本はたくさんのメダルを勝ち取り、日本中が沸いた。

 そんな中、最終日の男子マラソンで94位に終わった北島寿典選手のインタビューを見た。インタビュアーは残念だったと言わんばかりの質問をしていたが、北島選手はすがすがしい笑顔を浮かべ「情けない結果だけれど走り切ったことに感動している」と答えた。

 人知れずの努力の成果でメダルを取ることも感動には違いないが、このインタビューは私が見た今回のオリンピックで一番感動した場面だった。知らず知らずのうちに勝利至上主義的な見方をしてしまっていた自分に気付いた。

 スポンサー料や放映権料の高騰など今の五輪は純粋なスポーツの大会とは到底かけ離れていると思う。「国を背負って」という言葉がよく使われるが、そういう商業主義が含まれている気がする。メダルが取れなくて謝っている選手がいたが、選手たちは勝つためだけに出場するのではなく、スポーツマンシップにのっとり、戦っているのだ。

 正々堂々と全力を尽くす戦い。その試合にたとえ負けても、選手が達成感を感じ、フェアプレーに徹することが見ている私たちにも感動を与えてくれるのだと思う。

  (浜田市・風田凪子)

2016年9月7日 無断転載禁止