全米テニス 錦織 決勝懸けバブリンカと激突

ショット練習に打ち込む錦織圭=8日、ニューヨーク
 【ニューヨーク=本紙特派員・鹿島波子】テニスの全米オープン第12日の9日(日本時間8日)にセンターコートのアーサー・アッシュ・スタジアムで行われる男子シングルス準決勝で、世界ランキング7位で第6シードの錦織圭(日清食品)は世界3位で第3シードのスタン・バブリンカ(スイス)と対戦する。

 錦織は、2014年の準優勝に続き、四大大会でも2度目の決勝進出を懸けて臨む。バブリンカとの対戦成績は錦織の2勝3敗。2年前の全米準々決勝でフルセットの末に破った相手で、直近の7月のロジャーズ・カップ準決勝ではストレート勝ちしている。

 錦織は第2シードのアンディ・マリー(英国)を破った準々決勝後の会見で「疲れがあるので、体を戻すのが最優先」としつつ、バブリンカの片手バックハンドについて、トップ選手の中でも「今一番いい」と警戒。8日午後、マイケル・チャン・コーチらとともに軽めの調整を行う中、片手バックハンドのスライスも打ち返した。

 ドロップも有効

 2年ぶりのファイナル進出を懸けて錦織が挑む第3シードのバブリンカ。四大大会2勝の実力者に対し、過去2勝3敗と負け越している。ここまでの戦いを踏まえ、元プロ選手らが勝負のポイントを語った。

 パワーのバブリンカとどう戦うか。強烈な片手バックハンド、高速サーブもある。元プロの坂本真一氏は、2年前と同様「挑戦者として向かっていくテニス」に期待。「相手のサーブをケアしつつ、世界一のストロークで勝負」とし、サーブアンドボレーやドロップも有効と強調した。

 現役プロ選手の鈴木貴男氏も「(アンディ・)マリー戦と同様にファイトしないといけない相手」と指摘。試合の流れが行ったり来たりする、長丁場の戦いになると見込み「ラリー戦に持ち込み、バブリンカを力ませることができれば、チャンスがくる」とした。

 元デ杯監督の神和住純氏は「バブリンカはトップスピンで打ってくる。高い打点で打つ錦織にとっては相性がいい」と分析。ポイントとして▽第1サーブの確率▽サービスリターン▽ラリー戦で勝つ-の3点を挙げた。

2016年9月10日 無断転載禁止