女子ログ 絵はがきの暗号

 知人から絵はがきが届いた。夏らしいスイカの絵とともに、西野防人さんの短歌が添えられていた。

 「六二三八六八九八一五五三に繋(つな)げ我ら今生く」

 何の暗号だろう。さっぱり分からない。はがきの端には知人の字で「何のクイズ? と思う人も増えて心配です」とあり、私がまさにそれであった。父に見せると「八六、八九、八一五はわかるじゃろう」と言うのでその部分に注目すると、ようやくわかった。

 八六と八九は広島と長崎に原爆が投下された日、八一五は終戦の日だ。しかし、六二三と五三が分からない。調べてみると、6月23日は沖縄慰霊の日、5月3日は憲法記念日だ。沖縄慰霊の日は恥ずかしながら今回調べて初めて知った。

 この短歌は「沖縄慰霊の日、広島、長崎の原爆投下の日、終戦の日という日本人として忘れてはならない日を経て、新憲法制定がされ、その先にある平和な世を私たちは生きている」というメッセージだった。

 最近は戦争がすぐそばにあるような危機感がある。この危うさを深く受け止め、過去の過ちを知り、関心を持つことが平和への第一歩なのだと感じた。戦争の恐ろしさを知らない私たちの「無関心」こそ、恐ろしいことなのだと気付かされた。

 (島根県津和野町・たまこ)

2016年9月10日 無断転載禁止