女子ログ 会えなかった時間

 中学の同級生と久しぶりに再会した。空白の時間はすぐ飛び越え、近況の話に花が咲いた。その中で、彼女がふと「こんなに子どもと一緒にいるのは初めて」と言ったのが、強く残った。彼女は長く勤めた会社を体調を崩して辞めたことで、子どもとしっかり向き合う時間ができたのだという。その子は来年小学生になるそうだ。

 毎日、保育園の迎えの時間を気にしながら働く、疲れて子どもより先に寝てしまう。そんな働くママの「あるある話」をしていたら、互いに自分を見ているようで「そうだよね、そうだよね」と何度もうなずきあった。住んでいる場所、家族の環境、仕事も全く違うのに、「働くママ」という共通点だけで大いに共感し合った。

 学生時代は、友だちや先輩、部活、好きな人の話など、共通の話題には必ず悪者がいた。誰かのせいにしたり、悪口を言ってみたり、マイナスの話が多かった気がする。しかし、今の私たちは違った。確かに弱音も吐きたいし、時には誰かに慰めてもらいたいけれど、何よりかわいい子どものため、大好きな家族のために前を向き、プラスのゴールに向かって建設的な話ができるようになったのだろう。

 会えなかった時間の間に、お互い働くママとして過ごし、その経験によって大きく成長させてもらったのだと思った。

 (島根県奥出雲町・かちゃぼ)

2016年9月13日 無断転載禁止