女子ログ 柔らかくありたい

 甲子園初出場を果たした出雲高校のナイン、メダルの輝きを超える笑顔を見せたオリンピック選手たちの活躍が印象的な夏だった。

 彼らに共通して感じたのは「柔らかさ」。柔らかさが常に備わり、ここぞという時にその柔らかさが力の源となり、実力発揮につながっていた。

 音も言葉もよく分からないころから、歌うことがなぜだかとても楽しく、好きだった私。成長とともに、真剣に向き合うことや厳しさを徐々に知り、楽しさは喜びに昇格。継続や学びの原動力となっていった。

 こうでなければいけない、こういうふうなものだ、と厳しく専門的な勉強をし始めると、いつの間にか「楽しい」ということは、何かいけないことのように思われるようになっていった。楽しさを隅に追いやり、真面目に緩みなく、勉強を進めた。

 頭がガチガチになれば、もちろん体も追随してガチガチになる。後に、勉強を必死に続けても思い通りに歌えない原因は体のガチガチによるものと知り、柔らかさや緩みの大切さを学んだ。しかし、既に頭のガチガチも相当にできあがっていたから、柔らかさを取り戻すのには苦労した。

 楽しさ、喜びを臆せず味わうこと、むしろ大切なこととして常に意識することが、柔らかさを保つ、実力発揮の秘訣(ひけつ)だと冒頭の彼らの活躍を見ながら再確認した。

 (松江市・effe)

2016年9月16日 無断転載禁止