6校集い交流製作研修

 島根県の高等学校新聞部の活動について紹介します。現在は六つの高校で新聞部(報道部含む)が活動しています。普段は校内やそれぞれの地域で活動していますが、年に2回、どこかの高校に集合して交流新聞作りの研修を行っています。今回はその研修の様子に加え、6校のうち新たに活動を再開した三つの高校の紹介とともに、8月に広島女学院大学を会場にして行われた、全国高校総合文化祭「ひろしま総文」新聞部門に参加した3校のレポートも掲載しています。

 活動再開の高校新聞部紹介

 名称「ブンブン新聞」に <松江北高校>

これまでに発行した新聞を手にする松江北高新聞部
 松江北高新聞部は、約2年間の休部を経て、今年度から再活動しています。数年間新入部員がいない場合は部員の募集を停止とする、というのが本校の部活動の方針ですので、今年度新入部員がいなかったらまずいと思っていましたが、救いの女神が5人も現れて喜んでいます。現在、1年生1人、2年生4人、全て女子生徒で活動しています。

 活動は、月に1回の新聞発行を目標にしています。今まで、5月、6月、7月と順調に3回発行しています。発行はクラス掲示、廊下掲示で、全てカラー版です。臨時版として、中学生対象の「オープンキャンパス号」も作りました。

 新聞名も部員たちが考えて、「ブンブン新聞」という新たな名前にしました。名前の通り、彼女らは取材に飛び回っています。新聞部の活動が本校の文化の一つとして定着することを願っています。


 2カ月に1回発行目標 <松江南高校>

1年生2人で活動を再開した松江南高新聞部
 松江南高新聞部は、1年間の休部期間を経て、今年度入部した1年生2人で再スタートしました。全くの初心者ですが、新聞の作り方を一から勉強しながら、元気に活動しています。

 他校や歴代の諸先輩に比べればまだまだ不慣れなことばかりですが、少しずつ上達していけたらと思っています。まずは2カ月に1回の発行を目指しています。年度末に県立美術館で開催予定の外部展覧会「朱雀(すざく)祭」には、今よりずっと良いものを出品・展示する予定ですので、ぜひご覧ください。


 写真技術だんだん上達 <出雲工業高校>

数年ぶりに活動を再開した出雲工高新聞部
 出雲工業高校では「明るく、元気に、たくましく」のスローガンのもと、学習や実習、部活動に全力で取り組んでいます。新聞部は数年間部員がいなかったのですが、今年から2年生2人、1年生3人の新入部員で活動を再開しました。2年前に新しくなった校舎の中で、しばらく眠っていた部室を掃除して活動しています。

 新聞部の主な活動は学校の広報誌「塩冶ヶ丘の風」の作成です。出雲工業生が活躍しているところを取材したり、学校行事で写真を撮ったりしています。最初のころはうまく撮れなかった部活動の写真も、だんだん上達して良い写真が撮れるようになりました。

 文章を書くことだけでなく、絵を描くことが好きな部員もいます。得意分野を生かして、自分たちらしい紙面を作っていきたいと思っています。


 「ひろしま総文」レポート

 お好み焼きの歴史学ぶ <出雲高校>

お好み焼きの取材で熱心にメモを取る出雲高校新聞部員たち
 8月2日(火)、お好み焼きソースで有名なオタフクソースの展示館である「WoodEggお好み焼(やき)館」を訪れた。実際に広島風お好み焼き作りを体験し、お好み焼きの歴史を学んだ。

 戦争で甚大な被害を受けた広島県民は、空腹を満たすために小麦粉の蒲焼(かばやき)に安価な野菜を挟んだ。それが広島風お好み焼きの始まりと言われている。

 お好み焼士コーディネーターの神村愛子さん(27)は、お好み焼きの魅力について「野菜がたくさん入っているため、栄養がしっかり取れることだ」と話した。昔から広島を支えてきたお好み焼きは、今も広島の「ソウルフード」としてたくさんの人に愛されていることが分かった。

 また、新聞製作では他校の部員の記事の書き方やレイアウトの仕方を学び、新聞作りを通してたくさん交流することができた。ここで得た知識や経験を「鷹の澤新聞」に生かしていきたい。(出雲高校新聞部2年 有田早希)


 他校と交流貴重な体験 <安来高校>

広島での高総文祭に参加した安来高校新聞部員たち
 全国高校総合文化祭の新聞部門に出雲高校、大田高校の新聞部とともに参加した。

 全国から約120校の新聞部員が集まって、共に取材し、手書きの新聞を作る。文章を決められた時間内に書く力も必要だが、初対面の人と話すコミュニケーション力や、インタビューする際に記事にすべき内容を聞き逃してはいないか、またどのような質問をするかを考える力が必要だ。

 同じ班になった県外の新聞部員たちと、レイアウトや記事の内容、テーマなどを話し合えた。互いが書く記事を把握したり、情報を共有したりなど、相手のフォローを上手にできたため、チームワークも発揮できた。

 また、意見交換の際には新聞の作り方やインタビューの方法、発行数や発行枚数など、各校によって違うことを改めて知った。なかなか、他校の新聞部員との集まりはないので貴重な体験ができたと思う。(安来高校新聞部2年 高田愛理)


 平和のバトン継承誓う <大田高校>

大田高の展示コーナーの前で
 戦後71年。語り部の平均年齢は80歳を超え、若い世代が戦争体験の生の声を聴く機会は失われつつある。

 広島県立呉三津田高校出版部の北森洸希さん(2年)と中島舞花さん(3年)は、ラジオ番組で語り部の桑原千代子さん(83)にインタビューをした。

 彼女は「平和の輪を広げるには、大きなことでなくても、身近で困っている人を助けることが大切だ」と話す。

 高総文祭開会式で北森さんは「桑原さんの思い、そして、平和のバトンを受け取った。皆さんにも生の声を聴いてほしい」と、会場に来ている私たち高校生に語った。

 平和について考え、次の世代に引き継いでいくことが私たち若い世代の使命なのだと感じた。(大田高校文芸報道部2年 浅野百花)

2016年9月24日 無断転載禁止

こども新聞