女子ログ 恋するキュウリ

 夏休み、地元の児童クラブに絵を描きに行った。その日のテーマは野菜。トマトにキュウリ、トウモロコシ。夏の野菜を紙いっぱいに描く子どもたち。その中である女の子が、二つ並んだキュウリを描き、その上に「恋するキュウリ」とタイトルを付けていた。よく見ると、絵のキュウリには顔があり、女の子と男の子のようだった。

 優しそうな表情、二つ並んだキュウリを「恋する」と表現するセンスに感心していると、絵を見た別の女の子が「恋って何?」と質問してきた。私が答えに困っていると、近くにいた先生が「好き好きってことだよ」と代わりに答えてくれた。子どもたちは「そっかー」と納得した様子だった。

 お絵描きが終わった後、質問をした子に「恋って何か分かった?」と聞いたら、「大好きってことでしょ?」と答えてくれた。キラキラした真っすぐな目に、何だか私の方が照れくさいような恥ずかしいような不思議な気持ちになった。

 映画でも音楽でも恋愛がテーマのものは多い。それらに日々触れながらも「恋」とは?なんてあらためて考えることはない。誰かや何かを「好き」という気持ち、それが恋だと子どもたちのおかげで再確認した。いくつになってもそんな純粋さ、素直さを大切にしたいと子どもの絵を見ながら思った。

  (奥出雲町・バタフライ)

2016年10月1日 無断転載禁止