女子ログ 恩送り

 「保育園からお電話です」。あぁ、今日もきたお迎えコール。保育所に預けた子どもが熱を出したのだ。ドタバタと早退する。育児休暇を終え、仕事に復帰してから、こんなことが日常茶飯事だ。

 小さいうちは仕方がないと覚悟はしていたが、仕事を残して帰るのは、やはり申し訳ない。何事もなく定時まで仕事ができた日は子どもに感謝する。子育てをする前は当たり前だったことのありがたみに気づかされる。

 気後れする私に、上司や同僚の先輩ママたちはとても優しい。「えーけぇ、早く帰りんさい」「(残った仕事は)できる人がやるけー大丈夫よ」。もちろん、その好意に甘えすぎてはいけないのだが、心の負担が軽くなり、楽しく仕事を続けさせてもらっている。

 私も子どもの頃よく熱を出していたそうだ。同じ苦労をしたであろう母に、先日その話をしたら、「いい職場に出合えて良かったね。この先アンタがどこに行っても、今の苦労や感謝の気持ちを忘れちゃいけんよ」と諭された。そして「いつか若いママさんに優しくしてあげんさい。『恩返し』ならぬ『恩送り』よ」と言われた。

 恩送り。助け合いの気持ちが凝縮された言葉だと思った。子育てと仕事の両立は大変だけれど、たくさんの恩を受けていることに感謝し、今日も頑張ろう!

(浜田市・Faultier)

2016年10月4日 無断転載禁止