女子ログ ものぐさワードローブ

 少し前に「フランス人は10着しか服を持たない」という本がヒットした。書店で目にするたび、パンパンになったうちのクローゼットを思い出してはため息をついていた。

 昨年、私は衣替えをしなかった。春も秋も全くしなかった。面倒だったのだ。必要になったらその時にしようと思っていたが、一切困らなかった。頻繁に着るお気に入りの服はクローゼットにつるしたまま。長袖は夏でも冷房と日焼け対策で出番がある。逆に冬は暖房で快適に暖められ、厚着をする必要もなく、車移動がメインなので、寒空の下で外を歩くこともあまりない。要は同じ服を年間通して着回すことが可能だったのだ。昔は夏と冬では天と地ほど違う洋服を着ていたが、今はその差が少なくなったと思う。

 そんなわけで昨年1年間出番のなかった服が詰まった衣装ケース2箱を、きっぱりと処分することにした。「いつか着るかもしれない」服が私の「ものぐさ」のおかげで「必要なかった」と実証されたからだ。着ない服をもったいないからとため込むことは、知らずストレスになっていたようだ。スッキリと片付いた押し入れを見て、心まで身軽になった。どんな服を持っているか把握しやすくなったから、似たような色柄の服を買ってしまうミスも防げそうだ。

 今後は自分が本当に着たいと思うものだけ買っていきたい。

 (安来市・ふかみどり)

2016年10月8日 無断転載禁止