女子ログ 母乳育児

 6歳になる娘が「私、お乳を飲んでた?」と聞いてきた。「もちろん。おいしかった?」と言ったら「おいしくない。ご飯の方がおいしい」。「じゃあ、何で飲んでたの」と問うと「仕方ないなーと思って」。初めての出産で、私の母乳がなければこの子は死んじゃう!くらいの強迫観念をもって育児をしていたのに、「仕方ないから」とは。ちょっと笑ってしまった。

 当時そんなことを言われていたら、悲しくて激怒したろう。産後すぐは母乳が出にくくて悩んだ。ネットで検索しまくり、母乳育児の良さを強調する情報をさまざま仕入れ、助言をくれる母や周囲の言葉にやたら敏感になり、時に過剰反応していた。

 娘が1歳半を過ぎた、自分の誕生日のこと。ふと「もう母乳はやめてもいいかも」と思った。娘はしっかりご飯も食べるようになっていたし、お乳は夜だけだった。子どもが歩くようになると「ひとりだち」なのだという。娘を1人の人間として意識することが増えていた。何というか、私も自分の人生を生きたい、と思った。

 卒乳は、それまで仕入れた知識は一切必要なく、あっけなく完了した。3歳までは母乳で…なんて情報もあったが、あれが私たち母子のベストタイミングだったのだろう。子育ての情報や教育論はたくさんあるけれど、それぞれに合ったやり方があるのだと思う。

 (島根県奥出雲町・さと∞)

2016年10月12日 無断転載禁止