紙の層で立体絵画 受講生ら作品展

立体的に表現された作品を鑑賞する来場者
 山陰中央新報文化センターで「紙の彫刻」と言われるニューヨークシャドーボックスの講師を務める泉和枝さん(54)と受講生らの作品展が12日、松江市袖師町の県立美術館で始まり、紙の層が生んだ立体的な世界が来場者を魅了している=写真。17日まで。入場無料。

 17世紀のヨーロッパを起源にもつシャドーボックスは、米国ニューヨークでより繊細さが追求された。

 会場には、泉さんと生徒37人の計約150点を展示。名画などのポスターやカードを複数枚切り抜き、シリコーンで高さを出しながら仕上げた。

 このうち、松江市の西村佐智子さんは画家のピーター・モッツの絵を題材に、紙に丸みをつけながら本のページの浮き方や花びらの質感を細やかに再現。米子市の山垣可枝さんは画家のアントン・ペックが描いた西欧の街並みを表現し、店の商品や通りを歩く人など、重ねる紙の枚数や角度を工夫し奥行きを出した。

 松江市学園1丁目の無職片寄日出雄さん(85)は「平面の絵画では味わえない立体感がすばらしかった」と話した。 

2016年10月13日 無断転載禁止