女子ログ 年を取るのもいいもんだ

 最近、「これは年のせい?」と思ってしまうことが多い。

 子どもの頃、おばあちゃんにもらって吐きそうになった梅こぶ茶をおいしく感じる。親戚が集まった時に振る舞われる菓子の中で常に避けていた袋入りのおつまみ(おかきやらナッツやら一緒に入っているあれ)を率先して食べるようになった。

 子どもの体育祭でよその子も真剣に応援してしまう。「よっこいしょ」「はーやれやれ」が自然に遠慮なく出る。今聞いたばかりの電話の相手の名前が思い出せない。娘をしかる時の言葉も出てこない。朝ドラを見て堂々と号泣する。近くが見えにくい。先生と言われてる偉い人が年下。挙げ出すときりがない。

 体力も記憶力も衰えて、年を取るのは何だか悪いことばかりのようだが、そうでもない。昔は食べられなかったものが食べられるようになった。人生さまざまな経験をして、失敗して学び、変な意地やこだわり、見えがなくなって素直になった。そのせいか、前なら許せなかったようなことが許せるようになった。そうしたら、人との付き合いが楽になった。

 人は誰でも、いくら拒んだところで老いを止めることはできない。だから、年を取ることはすてきな事だ、楽しい!と思えるような人生を送りたい。ふさぐも起きるもすべて自分次第、楽しんだもん勝ちなんだから。

   (出雲市・青い鳥)

2016年10月18日 無断転載禁止