きらめく星 秋の四辺形

秋の星空。11月初めなら午後9時ごろ、11月半ばなら午後8時ごろにこのように見える
 星空めぐりの案内役

「夏の大三角」は学校でも習うぐらいよく知られた星の並(なら)びですが、秋になると、今度は四角が星空の目印になります。

 今の時季、空の高いところを見ると、四つの星がきれいな長方形になって並んでいます。これが「秋の四辺形」で、いろいろな星座(せいざ)を探(さが)すいい手がかりになります。それでは、星座探しを始めましょう。南を向いて顔を上げ、秋の四辺形を見つけたらスタートです。

 まず、秋の四辺形自体が一つの星座になっています。羽の生えた馬として描(えが)かれているペガスス座です。四辺形は天馬(てんま)の胴体(どうたい)に当たります。

 次に、四辺形の左上の角の星と、その左側を見てください。明るさが同じぐらいの星が三つ、等間隔(とうかんかく)に並んでいます。これがアンドロメダ座、美しい女性(じょせい)の星座です。

 アンドロメダ座の三つの星からさらに左に進むと、もう一つ同じ明るさの星があり、このあたりはペルセウス座。また、アンドロメダ座の近くには「W(ダブリュー)」の形をしたカシオペヤ座も見つけられます。神話では、ペルセウスはアンドロメダの夫、カシオペヤは母親です。

 秋の四辺形は長方形だといいましたが、正確(せいかく)には少しゆがんでいて、上にすぼまっています。そのため左右の辺を上に向かって延(の)ばしていくと、頭上を通り越(こ)し後ろ側で一点に交わります。そこには北極星(ほっきょくせい)があります。

 今度は、左側の辺を下に延ばしていきましょう。デネブカイトスという星が見つかります。星の名の意味は「クジラのしっぽ」で、そこにある星座は、くじら座です。そして、右の辺を下に延ばしていくと、フォーマルハウトという明るい星に届(とど)きます。フォーマルハウトは、みなみのうお座の星で、その上の星の連なりが十二星座の一つ、みずがめ座です。

 このように星空めぐりの案内役となるのが秋の四辺形なのです。

 (島根県立三瓶自然館天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ))=隔週掲載(かくしゅうけいさい)=

2016年10月19日 無断転載禁止

こども新聞