女子ログ 約束の旨酒を酌み交わそう

 四半世紀ぶり、広島東洋カープのセ・リーグ優勝が決まった瞬間。仕事を終え猛ダッシュで帰ってきた主人は、テレビの前で、近所から駆けつけた友人と私にハイタッチをした後、静かに涙を流していた。

 主人は昔からのカープファン。私は野球を見るのは好きだったが、球場へは一度も行ったことがなかった。球場に連れてって、とお願いした頃、ちょうどチケットが手に入った。

 広島新球場ができた年が、私の初観戦となった。待ちに待った、新しくて真っ赤な球場。攻守共に一生懸命な選手に心奪われ、メガホンを買いに走り、声を張り上げて応援していた。私のファンとしての始まりの鐘が鳴った。

 島根でカープファンだと言うと、知り合いのファンを紹介してもらう機会が増えた。フェイスブックも使いながら、ファン交流をした。初のクライマックスシリーズ進出の喜び、悔し涙も分かち合った絆の会の仲間たち。「優勝したら旨酒(ししゅ)を酌み交わそう!」と誓った会合も40回を超えていた。 

 優勝した翌日から、近所や職場、出会う人々に開口一番「おめでとうございます」と言われた。ファン同士ではハイタッチや握手を交わした。

 念願の仲間との祝賀会ではたる酒の前で、皆が満面の笑みだった。歓喜の歌とともに、また仲間と旨酒を酌み交わしたい。

        (出雲市・こいちゃん)

2016年10月25日 無断転載禁止