女子ログ 教育係

 動物の成長は、すこぶる早い。わが家の子猫のことである。ついこの間まで哺乳瓶でちゅぱちゅぱミルクを吸っていたのに、気付けばもう離乳食。そしてあっという間にカリカリフードを食べられるようになった。

 食事に手がかからなくなり楽になった分、一抹の寂しさを覚える。以前のようにアレコレ世話を焼きたいと思ってしまう飼い主心、親心。驚くべきは、トイレと爪研ぎである。特に教えたわけでもないのに、きちんとその場所を覚え、他では決してしない。おそらく先輩の先住猫から「えかや、ちゃんとここでするだで。他所ですーと、がいに叱られーけんな」てな感じで、いろいろとご指導、ご鞭撻(べんたつ)をたまわったのだろう。われわれの知らない所でひそかに教育されているのかと思うと、実にほほ笑ましい。

 とはいえ、やんちゃ盛り、いたずら盛りの子猫。ちょっと目を離すと、あらぬ所に入り込んで悪さをする。「こま」という立派な名前があるにもかかわらず、ついふざけて「あれ、しょうから(いたずらっ子の意)どこ行った?」「しょうから、おいで、ごはんだよ」などと呼んでしまう。

 「このしょうから子、よろしく頼むでな」と教育係の先住猫に言うと、彼女は困惑顔で「疲れるニャ…」とつぶやくのである。

 (安来市・あのねチョビ)

2016年10月26日 無断転載禁止