女子ログ これで許して

 料理が苦手だ。レパートリーは少なく、普段の味付けは塩こしょうで済ませることが多い。時々作る煮物は調味料の基本「さしすせそ」を少しずつ入れるのを繰り返し、何度も味見してやっと完成、という情けなさだ。

 米国ではホームパーティーが多く、参加者が一品持ち寄るスタイルが多い。人様に出せるような料理なんて、しかも、米国人の口に合うものなんて、ハードルが高すぎる。ある日、困って「簡単」「火を使わない」などのキーワードでネット検索して見つけたのが、市販のクッキー「オレオ」を使った「オレオティラミス」なる簡単レシピだ。

 オレオにサンドされたクリームを取り、クリームチーズ、牛乳と混ぜる。クッキーをカップケーキの容器に敷き、はけでサッとコーヒーを塗り、さっきのクリームを載せる。その上にクッキー、コーヒー、クリームをもう1層重ね、ココアパウダーを振り、冷蔵庫で30分ほど冷やせば完成。計量も味付けもなし。ずぼらな私にぴったりだ。

 恐る恐るパーティー会場に持って行くと、驚くほど好評で、また作って!とまで言われた。味をしめた私は以後「今日もこれで許して」とオレオティラミスを手に、集まりに行く。ハロウィーンも、感謝祭も、あわよくばクリスマスも、このレシピで乗り切れないかと考えている。

 (松江市出身、米国フェニックス在住・サボテン)

2016年10月27日 無断転載禁止