女子ログ 「普通」って何だろう

 「普通に仕事して、普通に結婚して、普通に子供を産んで…」。20代後半になり、同世代でこんなやりとりが増えた。私自身もよく使う「普通」という言葉。そのたびに考える。「『普通』って何だろう?」

 私たちが今「普通」という言葉を使うとき、それは「世間並みの安定した生活」を指すと思う。普通という言葉は本来、「特別なことじゃなく、どこにでもある」という意味だが、安定した生活は今の社会では必ず手に入るとは限らない。「普通」が「理想」になってしまっている。

 理想とは、最も素晴らしく、望ましいことを言う。本来、その実現は簡単ではない。でも「普通」と言い換えると、当たり前にそうであるべきだと思い込み、当たり前になれない自分とのギャップに苦しむのではないか。

 理想とは、人それぞれ違い、胸に秘めているもののはずだ。それを「普通」と言った途端、理想は自分のものから世間の尺度で決めたものになってしまう。すると、何のためにそうありたいのか考えなくなる。本当の自分の望みが分からなくなる。そこで思考停止している自分がいる。

 私たちが求める「普通」は、本当に安定をもたらしてくれるだろうか。私たちが求める安定って何だろう。

 思考停止せず、自分に問いかけ続け、私にとっての「普通」の人生を歩いて行けたらと思う。(松江市出身、京都市在住・のんびより)

2016年10月29日 無断転載禁止