スイス室内テニス 錦織 復帰戦準優勝

シングルス決勝でマリン・チリッチと対戦し、リターンする錦織圭=バーゼル(共同)
 【バーゼル(スイス)共同】男子テニスのスイス室内は30日、スイスのバーゼルで行われ、シングルス決勝で第3シードの錦織圭(日清食品)は第4シードのマリン・チリッチ(クロアチア)に1―6、6―7で敗れた。今季4度目の準優勝で2月のメンフィス・オープン以来の今季2勝目はならなかった。

 錦織は相手の強打に押されて劣勢に立たされた。第2セットは互角の勝負に持ち込んだが、タイブレークの末に屈した。

 チリッチは今季2度目、通算16度目のツアー優勝となった。


リターン甘く流れ呼べず

 錦織の左臀部(でんぶ)故障からの復帰戦は準優勝に終わった。決勝でチリッチに屈し「彼がいいテニスをしたことと、自分が良くなかったことが重なった結果」と悔しがった。

 ショットの精度が普段より低く、特に得意のリターンに影響した。第2セット第10ゲームで三つセットポイントを握ったが、そのうち二つはリターンが甘く、相手の強打に押されてネットにかけた。「いろいろ工夫はしたが、リターンが良くなかった。自分のペースをつくる上で難しかった」と敗因に挙げた。

 それでも今後に向けた収穫はあった。準々決勝では4戦全敗だったデルポトロ(アルゼンチン)を破った。昨年欠場した大会での決勝進出により、世界ランキングのポイントも上積みし、自己最高に並ぶ4位に上がった。「強敵も倒したし、この自信を次につなげていきたい」と言った。

 約3週間ぶりの実戦で5試合を戦い、今季の残り2大会、マスターズ・パリ大会とATPツアーファイナルに向けて上々の準備を整えた。「できれば世界4位以内で終わりたい。テニス的にはもう少しレベルを上げていければ。体も大丈夫そうなので、頑張りたい」と気持ちを切り替えた。

2016年11月1日 無断転載禁止