輝(き)らりキッズ 努力の成果 文部科学大臣賞

手本を見ながら反復練習に取り組む加本優衣さん=出雲市大津町の書塾「遊墨」
納得(なっとく)いくまで練習

 全国硬筆(こうひつ)作品展(てん) 毛筆でも全国展入賞

   加本 優衣(かもと ゆい)さん (出雲・大津小2年)

 静かな教室で、背筋(せすじ)をピンと伸(の)ばし、集中してゆっくりと文字を書き進める加本優衣(かもとゆい)さん(7)=出雲(いずも)市立大津(おおつ)小2年。9月下旬(げじゅん)にあった「全国硬筆(こうひつ)作品展覧(てんらん)会」で、最優秀賞(ゆうしゅうしょう)にあたる文部科学大臣賞を受賞しました。優衣さんは「他の作品展でも賞が取れるよう一生懸命(いっしょうけんめい)練習したい」とさらなる向上心を抱(いだ)きます。

 優衣さんは、昨年春に父智昭(ともあき)さんが経営(けいえい)する書道塾(じゅく)で硬筆を始めました。最初は、「ねこ」などの短い単語を何度もノートに反復(はんぷく)して書き、ひらがなを練習。文字の濃(こ)さや大きさ、バランスに注意しながら、書いては智昭さんに赤ペンで直され、基本(きほん)をしっかり学びました。

 「苦手(にがて)な字は、お手本とどこが違(ちが)うのかを比(くら)べて意識(いしき)して書く」と優衣さん。徹底(てってい)して一文字一文字と向き合います。練習熱心な優衣さんはどんどん上達し「最近は、学校でも先生や友だちに、字がきれいだねって言われる」とうれしそうに話します。

文部科学大臣賞を受賞した作品
 全国硬筆作品展覧会は初めての挑戦(ちょうせん)でした。小学2年の課題は「元気いっぱいのお友だち」。8月から9月上旬(じょうじゅん)まで、手本を見ながら文字のはねや曲線の練習を繰(く)り返しました。「文をまっすぐ書くことや、形の整った漢字を書くのが難(むずか)しかった」と優衣さん。週1回、約1時間の塾だけでは物足りず、毎日机(つくえ)に向かい鉛筆(えんぴつ)を握(にぎ)りました。

 「泣きながら書いた日もある。夜遅(おそ)くや朝早くからの練習は大変だった」と振(ふ)り返ります。納得(なっとく)いく作品ができたのは締(し)め切りぎりぎり。エントリーした作品は、小学1~3年の部の1014点の中から見事、頂点(ちょうてん)に輝(かがや)きました。優衣さんは「うそだって思った。驚(おどろ)いたけどうれしかった」と笑顔(えがお)で話します。

 今では、カタカナと漢字も習い始め、入塾当初から書き始めた練習用ノートは6冊(さつ)目に入りました。定期的に県内外の作品展に出品し、実力を試す一方、硬筆より後に始めた毛筆にも力を入れています。10月末には「全国書道展」でも入賞を果たしました。

 智昭さんは「受賞は自信になったと思う。指摘(してき)したところを速やかに修正(しゅうせい)する力もついてきた」と評価(ひょうか)し、優衣さんは「目標はお父さんよりうまくなること。書道は大人になっても続けていたい」と意気込(ご)みます。


≪プロフィル≫

【好きな教科】道徳(どうとく)、国語

【好きな食べ物】焼き鳥

【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】書道家

【好きなキャラクター】すみっコぐらし

2016年11月9日 無断転載禁止

こども新聞