輝(き)らりキッズ 双子姉妹「感動の太鼓を」

腕を高々と上げ、ポーズを決める村上七緒さん(左)と倫さん=島根県奥出雲町三成、三成公園管理棟
奥出雲(おくいずも)・仁多乃飛炎太鼓(にたのひえんだいこ)

 出雲たたら村(雲南)で熱演

   村上七緒さん、倫さん (三成小5年)

 島根県奥出雲(おくいずも)町を拠点(きょてん)に活動する太鼓(たいこ)グループ「仁多乃炎太鼓(にたのほのおだいこ)」には、ジュニアチームとして、未就学(みしゅうがく)児や小中学生で組織(そしき)する「仁多乃飛炎(ひえん)太鼓」があります。そのチームに所属(しょぞく)し、双子(ふたご)で技術(ぎじゅつ)を磨(みが)いているのが村上七緒(なお)さん(11)=三成(みなり)小5年=と倫(りん)さん(11)=同小5年=の姉妹です。姉の七緒さんは締(しめ)太鼓を、妹の倫さんは中(ちゅう)太鼓を担当(たんとう)しています。

 9月、2017年公開予定の映画(えいが)「たたら侍(ざむらい)」のロケセットを活用したテーマパーク「出雲たたら村」(雲南(うんなん)市掛合(かけや)町多根(たね))でメンバー5人で公演(こうえん)しました。あいにくの悪天候でしたが、この逆境(ぎゃっきょう)に2人は「むしろテンションが上がった」と振(ふ)り返ります。

 打ち付ける雨風の中、太鼓にビニールをかぶせて3曲を熱演し、詰(つ)めかけたお客さん約60人からの大きな拍手(はくしゅ)で包まれました。中でも「雷(いかずち)」という曲は迫力(はくりょく)満点ですが、テンポが難(むずか)しく、締太鼓と中太鼓の掛(か)け合いが多いため、たくさん練習を重ねたそうです。

仁多乃炎太鼓の水内祐吉副会長(左)の指導の下、練習に励む仁多乃飛炎太鼓の子どもたち=島根県奥出雲町三成、三成公園管理棟
 2人は6歳(さい)のころ、友達のお母さんの勧(すす)めで一緒(いっしょ)に太鼓を始めました。

 最初は、太鼓の替(か)わりに古タイヤを使って基礎(きそ)を学びました。小学校1年のころ人前で初めて演奏(えんそう)するようになりましたが、先輩(せんぱい)たちの後ろに隠(かく)れて目立つことはなかったそうです。

 意識(いしき)が変わったのは今年の春からです。飛炎太鼓の中心を担(にな)う先輩たちが中学校の生活が忙(いそが)しくなり、活動にあまり参加できなくなってしまいました。「心細いけど頑張(がんば)るしかない」と励(はげ)まし合い、出雲たたら村での公演を成功させました。

 指導(しどう)する仁多乃炎太鼓の水内祐吉(みずうちゆうきち)副会長(48)は「2人を中心にみんなで頑張るようになった。手が高く上がるようになり、打ち方が大きくなった」と評価(ひょうか)しています。

 「けんかすることもあるけど、家で練習したり、教え合ったりできる」と倫さんは双子であることの長所を語ります。七緒さんは「それぞれ違(ちが)うパートだから、2人で掛け合い、曲の最初から最後まで通して本番のように練習できる」と話し、お互(たが)い腕(うで)を磨いてきました。

 仁多乃炎太鼓の内田幹雄(うちだみきお)会長(52)は「年の離(はな)れた兄弟なら、上の子が一方的に教えがち。2人は対等な立場で刺激(しげき)し合い、切磋琢磨(せっさたくま)してきた。今後の成長がますます楽しみ」と期待を込(こ)めます。

 七緒さんは「見た人をびっくりさせられるよう練習の時から全力でたたきたい」、倫さんも「お客さんをもっと感動させられるようになりたい」と向上心を燃(も)やしています。

≪プロフィル≫

【趣味(しゅみ)】
縄跳(なわと)び(七緒さん)鉄棒(てつぼう)(倫さん)

【好きな教科】
算数(七緒さん)図工(倫さん)

【好きな食べ物】
オムライス(七緒さん)
カレーライス(倫さん)

【将来(しょうらい)の夢(ゆめ)】
保育士(ほいくし)(七緒さん)
警察官(けいさつかん)(倫さん)

【好きな色】
水色(七緒さん、倫さん)

2016年11月16日 無断転載禁止

こども新聞