女子ログ たくさんのありがとう

 6歳になった娘と交換日記を始めた。娘の日々の気持ちをこちらから聞くだけでなく、自由に表現してほしい。普段、保育園で誰とどんなことをしているか知りたい。そんな母心から提案したら娘も快諾してくれた。

 日記とは言え、彼女はまだ文字を習っていないので、書くのは主に花や女の子の絵。そこに友だちの名前や「はろういんごっこをしてあそんだよ」「たのしかった」といった簡単な文字が添えてある。やってみて驚いたのは、娘のページにたくさん「ありがとう」の言葉が書かれていることだ。「◯◯ちゃんおかしたくさんくれてありがとう」「△△ちゃんおうちいっぱいいかせてくれてありがとう」。友達への感謝の言葉が並んでいる。

 年長になり、友達の家に遊びに行くことが増えた娘。母としては、相手のお宅にお礼をしなきゃとか、今度はわが家に来てもらわなきゃとか、「お返し」を考える。そんな大人の事情に関係なく、毎週末、遊びに行く気満々の娘に少々困っていたのだが、日記の「ありがとう」を見て、お返しのことばかり考える私より、娘の方がよほど感謝の気持ちを持っているのではないかと思った。

 感謝とは、言葉で言い聞かせて抱かせるのではなく、「他人にたくさんお世話になること」で自然に身につくのかもしれない。

 (島根県奥出雲町・さと∞)

2016年11月17日 無断転載禁止