(82)難波利三文庫(大田)

湯里まちづくりセンターの一角に設けられた「難波利三文庫」
業績たたえ代表作並ぶ

 島根県大田市温泉津町湯里出身で、直木賞作家の難波利三さん(80)の作品を紹介する「難波利三文庫」は、2015年、古里にある湯里まちづくりセンターの一角に開設された。訪れた地元住民らが、代表作を手に取るなどして難波さんの世界に触れている。

 難波さんは1972年に「地虫」でオール読物新人賞を受賞し、84年には「てんのじ村」で直木賞を受賞した。難波利三文庫の設置は、同センターが難波さんの業績をたたえるとともに本に親しんでもらうことを目的に計画。同文庫について、難波さんに2015年3月ごろに相談したところ、著書が寄贈されることになり、既設の本棚を改修し、同年11月に設けられた。

 難波さんの著書をハードカバーやソフトカバー、文庫本、随筆・その他、和本に分けて、計48冊を展示。「てんのじ村」をはじめ、「イルティッシュ号の来た日」「石見小説集」「私の大阪散歩」など代表作が並ぶほか、難波さんのプロフィルを写真付きで紹介している。

 同文庫の利用時間は、平日の午前9時から午後4時まで。住民らが訪れて作品を読む姿も見られ、同センターの中井秀三センター長(71)は「直木賞作家の難波さんをたたえて設置した難波利三文庫で、文学に親しんでほしい」と利用を呼び掛けている。

2016年11月17日 無断転載禁止