輝(き)らりキッズ 手作りユズ菓子 充実の完売

笑顔でどら焼きを売り込む大石怜奈さん=益田市美都町朝倉、さくらドーム
ふるさとまつりで社長業体験

 同級生と開発 特産PR

   大石 怜奈(れいな)さん(益田・美都中2年)

 会社を立ち上げる「起業(きぎょう)」を体験するプログラムで、お菓子(かし)を作って売る模擬株式(もぎかぶしき)会社の社長になった中学生が益田(ますだ)市にいます。同市美都(みと)町都茂(つも)の市立美都中学校2年、大石怜奈(れいな)さん(14)です。11月3日に同町内であった「みとふるさとまつり」で、同級生と、手作りのどら焼きを来場者に販売(はんばい)しました。「仲間の大切さと、仕事の大変さが実感できました」と話しています。

 起業体験プログラムは、東京証券取引所(しょうけんとりひきじょ)と大阪(おおさか)証券取引所が合併(がっぺい)して2013年に生まれた日本取引所グループ(JPX(ジェーピーエックス))が、自ら学び考える力を身につけてもらおうと、全国の学校で行っています。

 大石さんら美都中の2年生12人は、今年7月からJPXの指導(しどう)を受け、6人ずつ2班(はん)に分かれて、それぞれ地元美都町の特産・ユズを使った商品を開発し、まつりで販売する模擬株式会社の立ち上げに向けて頑張(がんば)ってきました。

教室で授業を受ける大石怜奈さん=益田市美都町都茂、美都中学校
 大石さんたちのグループは、薄(うす)めて飲む、ユズ果汁(かじゅう)と蜂蜜(はちみつ)入りの清涼(せいりょう)飲料を皮の部分に塗(ぬ)ったユズ味のどら焼きを作ることを決め、10月にはJPXの社員や市の職員(しょくいん)に特徴(とくちょう)を説明しました。「思っていることを言葉で表現(ひょうげん)するのは難(むず)しかったです」と振(ふ)り返ります。

 他のメンバー5人と話し合って会社名を「株式会社Happy(ハッピー) Sweets(スイーツ) Mito(みと)」にしました。社長となり、仲間たちの意見を聞くとともに、家に帰ってから皮の部分を試作するなど、努力しました。

 迎(むか)えたまつりの当日、大石さんはどら焼きの皮にあんこを挟(はさ)み、ラップでくるむ製造(せいぞう)作業を主に担当(たんとう)しました。ブースには行列ができ、大にぎわい。合間には「れいちゃん、これどうするんだっけ」と仲間から声が掛(か)かり、手を休めず指示(しじ)しました。時には商品を手に「どら焼きの皮に、ユズ果汁が塗ってあります」とお客さんにPRしました。

 販売を始めてから1時間ほどで用意した150個(こ)は売り切れ、みんなで握手(あくしゅ)し成功を喜び合いました。担任(たんにん)の吾郷翼(あごうつばさ)先生(29)は「完売したことは素晴(すば)らしい。みんなが達成感を得ることができた」と話します。

 11月24日には決算報告(ほうこく)し、株主総会(かぶぬしそうかい)を行って、会社を解散(かいさん)します。大石さんは「普通(ふつう)の中学生ではできない体験ができました」とほほ笑(え)み、将来(しょうらい)、社会に出たときの自分の姿(すがた)を思い描(えが)いています。

≪プロフィル≫

【好きな教科】  社会

【好きな食べ物】 すし、ハンバーグ

【好きなスポーツ】卓球(たっきゅう)

2016年11月23日 無断転載禁止

こども新聞